Lee Ranaldo : Between The Times And The Tides
ARTIST / Lee Ranaldo
TITLE / Between The Times And The Tides
LABEL / matador
DATE / 2012
TITLE / Between The Times And The Tides
LABEL / matador
DATE / 2012
2235。ジャケを見ると本当におじさん、しかも結構なおじさんなんだなぁと実感する。Sonic YouthのギタリストLee Ranaldoの9枚目のソロです。そんなに出していたとは。そして、聴けば分かりますが、ここまで歌モノに傾注するっていのは意外といえば意外で、Sonic Youthのノイズ魂の中核でもあったわけだから、さわやか過ぎるんじゃないですかと突っ込みを入れたくなるほどさわやかです。おじさんです。ひねくれることもなく、まっすぐに歌を歌われるとちょっとSonic Youthファンとしては照れてしまう部分もあるけれど、これはこれでいいんですね。素敵な歌が集まっています。どうも全編ボーカル曲っていうのはキャリアでも初めて見たいです。なんか、いいよねぇ。壮年って感じ。Sonic YouthのドラマーSteve Shelleyと初期Sonic YouthのドラマーBob Bertが混在するだけでなく、Alan LichtにWilcoのNels Clineといったお友達ギタリスト、曲者ピアニストJohn Medeskiも参加。妻のLeah Singerまでバック・ボーカルで参加している。クレジットにはかかれていないけれど、いろんなレビューを読む限りO'Rourukeも参加しているんだとか。なんともファミリー感の強い1枚である。心温まるよね。 M3なんかはすごくSonic Youthっぽい雰囲気をたたえているし、バンドが活動休止しているだけに歌モノとして盤をリリースしてくれるのはうれしい限りでした。Bob Dylanの" Blonde on Blonde"に特段の影響をつけているという話だけど、なんとなくそのフォーク精神が受け取れる。というか魂の歌モノへの疾走というか。結局、ポップスなんてできるけどやってこなかった人間が本気を出してポップスに取り組むっていう構図が一番かっこよいし、これをやられるとその他大勢の凡庸な人たちがどうしようもなくなるから、結構禁じ手だとも思う。それぐらい良い盤だ。伝統的なアメリカン・ポップスの、ごくごく当然の帰結としての1枚なのだからよくないわけがないのであった。聴きましょう。