Mule : S/T
ARTIST / Mule
TITLE / S/T
LABEL / quarterstick
DATE / 1992
TITLE / S/T
LABEL / quarterstick
DATE / 1992
2225。90年代のアメリカにおけるインディーの作法っていのうは、もはや継承もされないだろう粗雑さがあり、その薪ストーブのような心地よさは年月がたてば立つほどに熟成されて伝統的なフレイバすら宿るような気がしてならないのであった。 Kevin Monro(ベース、ボーカル)、Jim Kimball(ドラム)、 P.W. Long(ギター、ボーカル)という3ピースバンドによる1st。KevinとJimはLaughing Hyenas(参考12)からMuleに寄り道し、Jimはご存知後期The Jesus Lizard(参考1)に合流した。P.W. Longはtouch & goから複数のソロ盤をリリース(参考1) すると言った活動をしていました。音はなかなかこの皆ささくれ具合であるが、全体を通してソリッドな弾性ってものはさほど感じないけれども、躍動する90年代の1バンドとしては十二分なカロリーを持っていると思う。その中で、M5ではいきなりギター一本でカントリーを弾き語り始めたりして、そしてそれが結構卓抜だったりしたところで、僕はうっとなる。この広がり。すでに伝統的な広がりを持ち始めた90年代初頭のやんちゃくれたちが、それよりもさらに時代を遡行してアメリカーナへの経緯を抱き続けているというその広がり。アメリカってのは、どうも自分たちの連綿たる所属に対する敬意を忘れないのである。なんてったってシカゴ界隈だからね。ギャングの街だ。よろしく。バンドはミシガンで結成されているんだけど、まあいいさ。Sufjan Stevensだって仕上げた盤はミシガンとシカゴじゃないか(現在Sisyphusというバンドで活動中)。いろんなことをさておいて、とにかく僕はもう少しtouch & go界隈の盤を収集してみようと思います。楽しいよ。