David Grubbs : The Spectrum Between
ARTIST / David Grubbs
TITLE /The Spectrum Between
LABEL / drag city
DATE / 2000
TITLE /The Spectrum Between
LABEL / drag city
DATE / 2000
2189。以前紹介した盤"The Coxcomb / Avocado Orange"。Lサイドによるレビューはこちら。いわく「これはO'Rourkeが仕掛けた20世紀第最後の名盤"Eureka"(1999年)に対する応答として、最も早い段階の、そして最も洗練された一枚だと言えるだろう」。なるほど。危ういM1をとおりこしたあとに、つながるM2のアウトでないかそうでないかもわからなくなるポップネスの抜けを提示されてしまうとちょっと、何言ってるか分からなくなるのである。名曲だぜ。 John McEntireによるドラム、 Mats Gustafssonによるサックス、そんな今も維持されているのかどうかわからない、しかしかつては明確にあったブラザー精神ってのもシカゴから新しいアメリカン・ポップスの提示だぜこんにちはってな具合に、O'Rourukeと肩を並べてあるいているような、あるいは、彼の名前を引き合いに出すことが失礼なのではないかと思わせるほどの冬のなべである。五臓六腑にしみるのである。ソロ作としては4枚目ぐらい、フル盤的な扱いとしては"The Ticket"に継ぐ2ndぐらいの位置づけなのだろうか。引き算によって成立するという点において、各楽器のアンサンブルの複雑さが本作における絶妙な細工を演出している。軽やか過ぎる表面とは裏腹に、ぶつからず、決して従来の展開に寄り添わず、それでいてその表面を徹底的に光らせるやり口。Gastr Del Solではまだまだ好き物のものに過ぎなかった音楽が、そこらへんのカフェでかかっていてもなんら違和感のない、強制的に耳に流し込まれても、添え物の珈琲の味と、側にいる人との会話や、木漏れ日ないしはアンバーな間接照明を決して邪魔することのない音楽である。M6ったらないよ。なんだよこれ。この軽快さったらないよ。John McEntireがのりのりだよ。こんな曲をかろやかに演奏されたら。このテンションで日本でライブしてくれないかなぁなんて想ったりするのでした。本当にいまさらで恐縮ですが、名盤です。