This Town Needs Guns : Animals
ARTIST / This Town Needs Guns
TITLE / Animals
LABEL / sargent house
DATE / 2008
TITLE / Animals
LABEL / sargent house
DATE / 2008
2176。以前紹介した盤"13.0.0.0.0"。この頃のメンバーはChris COllis(ドラム)、Dan Adams(ベース、トランペット)、Stuart Smith(ボーカル)、Tim Collis(ギター)。そして途中で現在のメンバでもあるJames Cooperがベースとして参加している。以前書いたように、Peleのテクスチャを保ちながら、歌モノとして仕上げている。別に新しくもなんともない。いわゆるエモい潮流の中において置けばよい。それでも、TTNGが力を持つのは、抜群に響く全体性に由来しているのだろう。完成度が極めて高い。若手バンドなんてどうあっても考えられない。演奏でも十分聞かせることができるにも関わらず、イントロで遊ばず速攻でボーカルを入れてくるM1が典型的である。彼らは、インストバンドではないのである。そしてそのM1を聴いて、なるほどRadioheadがただ地元が同じということのみで引き合いに出されているのではないことがわかる。というか、Radiohead自体がエモの亜種と言えるかもだけど。彼らは、きちんと、00年代の行く末を、10年代の到来をにらみ、ただ過去のなかでとらわれ、自分たちのやりたい音だけを出しているわけではないのである。懐古趣味は思考停止である。彼らは彼らなりに、若手としてはあるまじき実力と、センスでもって音楽を作り続けているのである。そうでなければLサイドの嗅覚に引っかかるわけもなかろう。イギリスって国は本当に情緒的で、どうしても歌い上げようとしてしまうところがある。それがよいか悪いかは別にして、アメリカの乾ききった鋼鉄性とはまったく違う界隈である。僕は、やはりアメリカの皮膚を切り裂くような固さってのに無骨なパンクの精神性を読み込んでしまうけれども、TTNGは軟弱さを決して許容することなく、鋼鉄としての拒絶をも是とすることなく、高らかに、われわれのところにおりてきやすい音楽を作っている。とても優しく、それをだささによって担保することのないソリディティ。TTNGが今後、キチンと多くの人に届き、00年代、ひいては10年代を代表するバンドとなるように、おじさんになってしまった僕たちが、なんとかかんとか愛を叫び続けなければならないのである。きいとけ。