µ-Ziq : Brace Yourself
ARTIST / µ-Ziq
TITLE / Brace Yourself
LABEL / astralwerks
DATE / 1998
TITLE / Brace Yourself
LABEL / astralwerks
DATE / 1998
2149。過去盤レビュー。多分初めて買ったParadinasさんの1枚。ぞっこんにさせた1枚。これが俺のマジカルワールドだといわんばかりに'Brace Yourself'のチャイルディッシュなイントロから始まる。"Lunatic Harness "からシングルをカットして入れたEPではないのである。まったく違う。30分を超える内容で、満足。てかこのサイズで練り上げていくほうが良いと僕は思う。Paradinasさんはがんばりすぎる傾向にあるのだ。このビートを聴いてしびれない人がいたらあってみたい。この不可解な構造と、それにも関わらずシナプスを刺激して何かしらの液体を全身に送り込むような。そして高揚感が用意されるような。こんなに乗りようがないのに、脳みそから全身をダンスへと駆り立てるダイナミックさ。もう駄目だと、嘆息している人生のたそがれにあっても、歓喜の世界を構築しきっているような。言い過ぎか。もはやジャズのドラムソロのような展開さえも加味しながらビートを追及する戦士。かっこいい!そのなかで、忘れないのが、ポップへの意志。テクノの黄金律として奏でられる高音系のメロディについて、Paradinasさんは極上のセンスでもって、ダンスをダンスする。誇ることを提示する。誇るってそんなに難しいことでないようで、とても難しい。最低のクズ鉄のようでいて、そうでないような感覚を持ち続けることの不可能性。疲れた。僕は疲れた。今、ずっと疲れている。それでも、自分をつくりあげた強固な誇りを背中に彫り上げ、サウナで身体を絞り込みながら、羊を数え続ける。落ち着くんだ。高揚する感情よ。高揚する未来よ。愛を加えるんだ。その声を聴くんだ。僕たちしかいないのに、1人で生きていくなんて必要ない。僕たちしかいないからこそそうなのだ。音を数えると、世界は落ち着く。数え切れないだけ、ダンスは続く。テンションをあげるという本当の意味を教えてくれる。