Ekkehard Ehlers : Betrieb
ARTIST / Ekkehard Ehlers
TITLE / Betrieb
LABEL / mille plateaux
DATE / 2000
TITLE / Betrieb
LABEL / mille plateaux
DATE / 2000
2228。以前紹介した盤"A Life Without Fear"。もはや誰のためでもなく、もちろん、ドゥルーズやガタリのためでもなく、自分の意地のために、mille plateauxを収集する。その時代に取り残された感じ。ミレニアムを超えるという意味を問い直す感じ。そのときを多感な一瞬にまぜこぜにした宿命とも言うべきやりかたでもって。クリカツのVol.3に参加し、その後staubgoldへと拠点を移したEkkehard Ehlersの1st。管弦を取り込み、現代音楽を参考にした音作りでもって、電子音楽を構築するという決して新しくないその手法が、もっとずっと評価されていれば、Ekkehard Ehlersを生み出したレーベルとしてmille plateauxの誉れもさらに高まっていただろうが、そのような参照点にはならない。いや、ドイツではあるいは。理論武装によってその音楽をコンセプチュアルに方向付けるというのは、レーベルの名前からも決してニヒトな態度ではないわけで、本作でもミニマリズムに対するものとして、電子音楽がなす複雑な方向性が示されている。多分。ざっと呼んだ限り。多分。クリック音の反復によるグルーブは、本作では、何だかがちゃがちゃした複雑系の印象を生み出し、なるほど確かに複雑だと得心する。だからなんだという話でもあるし、小難しいことを考えられるのは学生時代までだといった具合で、マックポテトを文化として消化せずにただの高カロリーの食料として胃袋にケチャップつけて詰め込んでいる現状において、贅肉を浸透するような音楽ではないのである。でもひとついえることは、音楽は自由だ。好きに鳴らせば好きなように鳴る。聴かなくてもよい。忘れても良い。しかし、確かに存在した。