::: 2007 BEST JAN to JUN :::
ARTIST / 井上陽水
TITLE / 断絶
LABEL / Polydor
DATE / 1972 / 2001
TITLE / 断絶
LABEL / Polydor
DATE / 1972 / 2001
ARTIST / Black Dog Productions
TITLE / Bytes
LABEL / warp records
DATE / 1993
TITLE / Bytes
LABEL / warp records
DATE / 1993
ARTIST / Fiona Apple
TITLE / Extraordinary Machine
LABEL / sony bgm
DATE / 2005
TITLE / Extraordinary Machine
LABEL / sony bgm
DATE / 2005
ARTIST / Hüsker Dü
TITLE / Zen Arcade
LABEL / sst records
DATE / 1984
TITLE / Zen Arcade
LABEL / sst records
DATE / 1984
ARTIST / Luther Thomas Human Arts Ensemble
TITLE / Funky Donkey
LABEL /creative consciousnes records / atavistic
DATE / 1977/2000
TITLE / Funky Donkey
LABEL /creative consciousnes records / atavistic
DATE / 1977/2000
ARTIST / Mantler
TITLE / Landau
LABEL / tomlab
DATE / 2004
TITLE / Landau
LABEL / tomlab
DATE / 2004
ARTIST / Matt Marque
TITLE / Get There
LABEL / truckstop records
DATE / 2002
TITLE / Get There
LABEL / truckstop records
DATE / 2002
ARTIST / Pell Mell
TITLE / The Bumper Crop
LABEL / sst records
DATE / 1987
TITLE / The Bumper Crop
LABEL / sst records
DATE / 1987
ARTIST / Shellac
TITLE / At Action Park
LABEL / touch & go
DATE / 1994
TITLE / At Action Park
LABEL / touch & go
DATE / 1994
ARTIST / V.A
TITLE / Nanoloop 1.0
LABEL / disco bruit
DATE / 2002
TITLE / Nanoloop 1.0
LABEL / disco bruit
DATE / 2002
いつものようにアルファベット順。先頭にカンジが来てますが気にしないでください。上半期レビューした数は274枚。この数はブログをはじめて一番の速度です。もういい加減嫌になってきました。1日1枚という原則が大幅に破られている原因に、どういうわけかレビューしてもまったく在庫が減っていかないという現状があります。ここ半年で未レビューのものは150枚ほど残っているので、それはすべて下半期に回されてしまうわけです。たしかに去年から引き継いだものも多かったのですが、いつものようにまったくリアルなリスニングの現状を反映していないことはご了承ください。大体リアルタイムから5ヶ月ほど遅れている状態を早く脱したいために、最近はCD屋にも行かないようにしています。
さて今回も選択基準を述べておきます。いつものように本年度の作品が1枚もございません。これは先に述べたタイムラグによるものである、と言い訳しておきます。また、奇特にも毎日このブログをごらんの皆さんの中には納得いかない部分が大きいと思われます。多くの名盤と呼ばれるものを後追い的に確認しているのですけれども、それらが入っていない。それはある種このブログの理念でもあるわけで、別にマイナーを偏愛するというわけではなく、不当に知名度が低いけれども他の名盤と呼ばれるものと同様に推薦したいというものを選んだからです。もちろんその基準は曖昧です。一方である分野の人から見れば、それは自明な名盤であっても、より広範囲な文脈のなかでジャンル横断的に手を出して欲しいという願いがあります。浅薄な知識しかもたないものが気ままにアップしている小規模なメディアですから、このレビュー自体が文脈化するはずもないですけれども、多様な盤を同じ俎上においていることにこのレビューの唯一の価値が存在しているといえるでしょう。それはLサイドも同様です。知名度というものも相対的なものであるから、今回の上半期ベストに選択されたものでも十分に認知されているものもあるかもしれないが、そんなもん知るか、詳しくないからしゃあないやんけ、という開き直りで選ばせていただきました。ちなみに、選択されなかったが、歴史的に重要性が自明な他の盤はタグのMASTERPIECEをごらんください。The Pale Fountainsの"Pacific Street"から約30枚を名盤として取り扱っています。世間的な評価で認定されているものが多いけれども一部は僕個人が推薦したいものですから注意して下さい。いつかはそのなかから名盤100選などに選ばれるものがでればよいなと
では1枚ずつ見ていきましょう。
1枚目。井上陽水の1stは世間的にも名盤で、先にあげた講釈といきなり矛盾しているようですが、あまり邦盤が取り上げられずに海外のものを多く紹介している文脈のなかで考えるときに、ここに『断絶』をもってくることに大きな意味があると考えました。
2枚目。つぎにBlack Dogですが、Autechreの"Incunabula" と迷った部分もあり、またそもそも昨年もB12を選んでいるためにA.Iシリーズが続いてしまったのですけれども、やはり締めくくりとしてあってもよいかと考えました。
3枚目。メジャーものをあまりレビューしないなかで、個人的な思い入れとともに、待望の新作でありながら期待を裏切らない強烈な1枚としてFiona Appleを選ぶのは当然といえます。最高でした。
4枚目。sstとhomesteadも地道に収集が続いていますが、今回は不覚にもsstの盤が2枚も入ってしまいました。Husker Duはパンク文脈では比較的有名だと思うのですけれども、実はパンク好きだぜファックという人の中にも知らないかたがある程度はいるのではないでしょうか。いないか。
5枚目。atavisticというレーベルもやはり僕が現在執心しているレーベルで少しずつ集まってきました。そのなかでリイシューされたLuther Thomas Human Arts Ensembleの本作はそれこそatavisticから入らないと知ることはなかったでしょう。ありがとうございます。
6枚目。最近は本当に電子ものが少ない。これは実際最近の趣味の問題もあって、僕個人がその領域から離れている部分もありますが、ドイツ電子のある部分を担うtomlabからリリースされたMantlerの盤は上半期の個人的な衝撃のひとつといってもよいと思う。素敵でした。
7枚目。Matt Marqueの存在は上半期で一番の発見でした。確固たるウタもの不在と勝手に感じている昨今、一人ずつでよいからシンガーソングライターを確保していくのが至上命題であります。期待しています。
8枚目。Pell Mellは上述したようにsst2枚目です。申し訳ない。しかし押さえておかなければならないのだ。
9枚目。Shellac。いうまでもないのですが、ひとりのAlbini信者として、文脈云々ふっ飛ばしてこれだけは何も考えずに。黙って聴くこと。
10枚目。いつものようにコンピ枠です。実はK.I.Mによる"Miyage"と迷ったのですが全開もtigersushiにもっていかれたので、ここは中途半端に自制しました。思い入れとともに、ポケットに電子をという現代的なポータビリティの容易さは最高といわざるをえない。
一応今回も振り返って見るとヒップホップものがないですね。Gang Starrの"Moment Of Truth"あたりも考えたけれども。あと、Drexciyaの"The Quest"やThe Jesus Lizardの"Bang"といったベスト盤も素敵だった。18th Dyeの"Done"も最後まで迷ったことを付記しておく必要がある。というか本当は入れるつもりだったが、忘れてしまいました。Dianogahの"Battle Champions"や Collections Of Colonies Of Beesの"fa.ce (a"などのいわゆる「ポストロック」関連も入れてよかったように思うが。
後追いニューウェーブっ子として、ちょっとずつ70年代80年代関連盤をレビューしておりますが、アメリカものもあわせてSwans、Throbbing Ggristle、Bauhaus、Sucideといった英雄たちの盤にも意識的であるのがわれながらほほえましい。各盤の詳細は上述のMASTERPIECEタグを参照ください。
今後の展望はどうでしょうか。一応UnsaneとUiは意識的に集めていく予定ですし、予感として後追いデトロイトテクノという可能性が大きそうです。submerge関連がぽつぽつレビューされ始めているとこから推察すると。それ以外はこれまでの関心を引きずりながら、絶望に満ち溢れながら、いつでもやめてやるという気持ちを袖にしまいこみながらやっていくのでしょうか。多分やっていかないでしょう。
Pell Mellは入手が難しいかもしれないが、だまされたと思って。何はともあれお気軽にお召し上がりください。
さて今回も選択基準を述べておきます。いつものように本年度の作品が1枚もございません。これは先に述べたタイムラグによるものである、と言い訳しておきます。また、奇特にも毎日このブログをごらんの皆さんの中には納得いかない部分が大きいと思われます。多くの名盤と呼ばれるものを後追い的に確認しているのですけれども、それらが入っていない。それはある種このブログの理念でもあるわけで、別にマイナーを偏愛するというわけではなく、不当に知名度が低いけれども他の名盤と呼ばれるものと同様に推薦したいというものを選んだからです。もちろんその基準は曖昧です。一方である分野の人から見れば、それは自明な名盤であっても、より広範囲な文脈のなかでジャンル横断的に手を出して欲しいという願いがあります。浅薄な知識しかもたないものが気ままにアップしている小規模なメディアですから、このレビュー自体が文脈化するはずもないですけれども、多様な盤を同じ俎上においていることにこのレビューの唯一の価値が存在しているといえるでしょう。それはLサイドも同様です。知名度というものも相対的なものであるから、今回の上半期ベストに選択されたものでも十分に認知されているものもあるかもしれないが、そんなもん知るか、詳しくないからしゃあないやんけ、という開き直りで選ばせていただきました。ちなみに、選択されなかったが、歴史的に重要性が自明な他の盤はタグのMASTERPIECEをごらんください。The Pale Fountainsの"Pacific Street"から約30枚を名盤として取り扱っています。世間的な評価で認定されているものが多いけれども一部は僕個人が推薦したいものですから注意して下さい。いつかはそのなかから名盤100選などに選ばれるものがでればよいなと
では1枚ずつ見ていきましょう。
1枚目。井上陽水の1stは世間的にも名盤で、先にあげた講釈といきなり矛盾しているようですが、あまり邦盤が取り上げられずに海外のものを多く紹介している文脈のなかで考えるときに、ここに『断絶』をもってくることに大きな意味があると考えました。
2枚目。つぎにBlack Dogですが、Autechreの"Incunabula" と迷った部分もあり、またそもそも昨年もB12を選んでいるためにA.Iシリーズが続いてしまったのですけれども、やはり締めくくりとしてあってもよいかと考えました。
3枚目。メジャーものをあまりレビューしないなかで、個人的な思い入れとともに、待望の新作でありながら期待を裏切らない強烈な1枚としてFiona Appleを選ぶのは当然といえます。最高でした。
4枚目。sstとhomesteadも地道に収集が続いていますが、今回は不覚にもsstの盤が2枚も入ってしまいました。Husker Duはパンク文脈では比較的有名だと思うのですけれども、実はパンク好きだぜファックという人の中にも知らないかたがある程度はいるのではないでしょうか。いないか。
5枚目。atavisticというレーベルもやはり僕が現在執心しているレーベルで少しずつ集まってきました。そのなかでリイシューされたLuther Thomas Human Arts Ensembleの本作はそれこそatavisticから入らないと知ることはなかったでしょう。ありがとうございます。
6枚目。最近は本当に電子ものが少ない。これは実際最近の趣味の問題もあって、僕個人がその領域から離れている部分もありますが、ドイツ電子のある部分を担うtomlabからリリースされたMantlerの盤は上半期の個人的な衝撃のひとつといってもよいと思う。素敵でした。
7枚目。Matt Marqueの存在は上半期で一番の発見でした。確固たるウタもの不在と勝手に感じている昨今、一人ずつでよいからシンガーソングライターを確保していくのが至上命題であります。期待しています。
8枚目。Pell Mellは上述したようにsst2枚目です。申し訳ない。しかし押さえておかなければならないのだ。
9枚目。Shellac。いうまでもないのですが、ひとりのAlbini信者として、文脈云々ふっ飛ばしてこれだけは何も考えずに。黙って聴くこと。
10枚目。いつものようにコンピ枠です。実はK.I.Mによる"Miyage"と迷ったのですが全開もtigersushiにもっていかれたので、ここは中途半端に自制しました。思い入れとともに、ポケットに電子をという現代的なポータビリティの容易さは最高といわざるをえない。
一応今回も振り返って見るとヒップホップものがないですね。Gang Starrの"Moment Of Truth"あたりも考えたけれども。あと、Drexciyaの"The Quest"やThe Jesus Lizardの"Bang"といったベスト盤も素敵だった。18th Dyeの"Done"も最後まで迷ったことを付記しておく必要がある。というか本当は入れるつもりだったが、忘れてしまいました。Dianogahの"Battle Champions"や Collections Of Colonies Of Beesの"fa.ce (a"などのいわゆる「ポストロック」関連も入れてよかったように思うが。
後追いニューウェーブっ子として、ちょっとずつ70年代80年代関連盤をレビューしておりますが、アメリカものもあわせてSwans、Throbbing Ggristle、Bauhaus、Sucideといった英雄たちの盤にも意識的であるのがわれながらほほえましい。各盤の詳細は上述のMASTERPIECEタグを参照ください。
今後の展望はどうでしょうか。一応UnsaneとUiは意識的に集めていく予定ですし、予感として後追いデトロイトテクノという可能性が大きそうです。submerge関連がぽつぽつレビューされ始めているとこから推察すると。それ以外はこれまでの関心を引きずりながら、絶望に満ち溢れながら、いつでもやめてやるという気持ちを袖にしまいこみながらやっていくのでしょうか。多分やっていかないでしょう。
Pell Mellは入手が難しいかもしれないが、だまされたと思って。何はともあれお気軽にお召し上がりください。