The Jesus Lizard : Bang
ARTIST / The Jesus Lizard
TITLE / Bang
LABEL / touch & go
DATE / 2000
TITLE / Bang
LABEL / touch & go
DATE / 2000
The Jesus Lizardの最後のリリース作品にして7"を中心に曲を集められたシングル集、M16N17M20がこれまでリリースされなかった音源である(しかもかっこいい曲、ありがとう)、1989年にリリースされた7"の'Chrome'から1993年にリリースされた3枚組み7"の'Lash'まで、そして少し飛んで1996年にリリースされたtouch & goのコンピ"The Lounge Ax Defense & Relocation Compact Disc"の1曲目を飾ったものまで収録されており、基本的にThe Jesus Lizardがもっとも輝いていたメジャー以前の音が集まっている、重要な重さをもったバンドというのはあまりいないのだが、The Jesus Lizardは少なくともそのキャリアの前半はその重さをもっていたのは間違いない、その重さはあまりにも偉大であり、かっこよさという古臭い概念に結びつく、それが僕をひきつけている、今更The Jesus Lizardの音を説明するのもあれなので、以前書いた彼らの盤のレビューを参考にしてください(1234)、シングル集ですから何曲かはアルバムにも収録されておりますからもちろんそちらを先に聴いてもらうほうがよいとは思いますが、そのあとにこの盤を聴いて、その数年間の輝いていた軌跡をたどりなおしてみるとやはりすごいカロリーを持ったバンドだったということを確認することができると思う、これだけを入門盤として聴くよりはそちらのほうが感動が大きいと思われる、あまりベスト盤という企ては好まないのだが、ときには積極性をもつ場合がある、アルバム1枚分のシングル曲を書いたから、あるいはレコード会社との契約上の要請から、ということではなく、まさにバンドが破裂することに結びついた走馬灯であるときに、このような企ては作品性とは別の重要な価値を帯びるわけだ、いくつかライブ音源も収録されているが、そこから彼らが生でもいかにかっこよかったの片鱗を感じ取ることができる、やはりすごいバンドだったんだな、と全部名曲の全20曲です、強靭さを示すハンマーによって、彼らは自壊するのである、あとクレジットはないもののおそらくAlbiniの仕事が絡んでいるのは間違いないだろうということも付記しておく、いろいろ鑑みて残念ながら傑作であると嘆息するしかない、なんてかっこよさだ