Royal Trux : Cats And Dogs
ARTIST / Royal Trux
TITLE / Cats And Dogs
LABEL / drag city/domino
DATE / 1993
TITLE / Cats And Dogs
LABEL / drag city/domino
DATE / 1993
4th、以前紹介した2nd、8thとのあいだに位置し、メジャーvirginへと移る直前の盤となる、区分としてはこの盤がRoyal Ttruxの前期をしめくくるものとなるらしい、まあ妥当な区切りといえるだろう、それにしてもタイトルがなんともいえない、はじめにやはり普通のローファイに堕した印象を与えながらもやはりサイケデリック感は十分に保存されており、M1など後半はほとんどが軽く混沌とした余韻である、とはいえこの盤ですでにかなりの聞きやすさを獲得しているのは自明で2ndとは比べ物にならないほど曲の構造をもっている、各曲が旋律として十分に機能している、これは3rdを聴いてその推移を確認する必要があるだろう、Jennifer HerremaとNeil Hagertyという特異な男女二人組みが、憂いとけだるさを隠し持った表面によってつむぎだすボーカルはM6において重なりあう、いい曲を書こうという意気込みを感じる、このバンドで特徴的なのはやはりギターだと思う、Hagertyが弾いているのかどうかは知らんが、印象的に展開しながら半分を泣きによって占められたプレイはこの盤全体の憂いを演出する、オルタナという新しさに没入するというよりはどこまでも60年代70年代といった過去を引きずり始めたという印象が強い、それはよい意味にも悪い意味にも受け止めることができるだろう、8thよりはよいと思う