K.I.M. : Miyage
ARTIST / K.I.M.
TITLE / Miyage
LABEL / tigersushi
DATE / 2003
TITLE / Miyage
LABEL / tigersushi
DATE / 2003
1007。ご丁寧にもスリーブ内にMiyageにかんして「(n)present,souvenir」という解説がある。つまり「土産」なんだろう。K.I.Mは行動主義的ベジタリアンのFlokim LucasとJimi Bazzoukaによるプロジェクトである。Bazzoukaはかつて反資本主義の活動家でニカラグアやコロンビア、メキシコなどのゲリラ活動に参加し、アメリカにおける爆弾テロの計画まで関わったらしいが真偽は不明。その後そのような血なまぐさいことから足を洗ってアイスランドのヒッピーたちのあいだで庭師になったという。嘘つけ。K.I.M.はドイツ語の頭文字で「Kern Im Mordsee(死海の中心?)」というUlrich Vordstromに由来するとも考えられている。いろいろはしょるとBazzoukaは南フランスのあるコミュニティのなかで、韓国人難民であったFlokim Lukasと出会いK.I.Mが結成され、彼等はそれまで道端でメロンを売っていたがその金をつぎ込み、自分達の曲と自分達の愛すべき楽曲をミックスしてこの盤が製作されることになった、ということらしい。tigersushiらしいおふざけなコンセプトに基づいているのだろうか。ひばりさんでおなじみの「りんご追分」などがArthur Lymanという人の演奏(とリミックスか?)によってふらっと差し込まれているあたり、おいおいと笑ってしまう。Wevie Stonder、Asa-Chang & Junray、Psychic TVといった人々の曲まで採用されておりいかがわしさはさらに増加する。ミニマリストLouis T. HardinによるMoondog、rephelxからリリースのあるPierre Bastienの曲まで入ってる。80年代初頭のロサンジェルスのバンドThe Gun Clubまでいろいろふっとばして文脈無視で投入。もはや盤の毒は過剰に高められている。なによりもK.I.M自身の楽曲が凝ったビートと何でもあり手法でかなり面白いから最高である。これは今年度ベスト盤選出におけるコンピ枠ノミネートだな。てかまたtigersushiになるのか・・・。