Collections Of Colonies Of Bees : fa.ce (a
ARTIST / Collections Of Colonies Of Bees
TITLE / fa.ce (a
LABEL / crouton
DATE / 2002
TITLE / fa.ce (a
LABEL / crouton
DATE / 2002
1000枚限定であり、すべてジャケ写が異なるというめんどくさい作品、おそらく広告を切り取ってそこに各種クレジットを印刷したものと考えられる、なのでアップしている写真は僕の買ったものとは異なるのだが、一応croutonのレーベルサイトから拝借してきました、ご存知Peleのドラマーにして前衛音楽に対する造詣が深いJon Muellerのレーベルcrouton、そこからJon MuellerもメンバであるCollections Of Colonies Of Beesによる作品、相方であるギターのChris RosenauもPeleのメンバであり、Collections Of Colonies Of BeesはPeleと同時進行的に展開されていたという、たしかにM1を聴けばわかるが、疾走感と躍動感を持ちながらさわやかさを発揮する音楽というのはPeleのそれである、フォークやブルーグラスといったカントリー音楽で用いられる楽器、ようはアコギなどだが、それを現在的に使用するという試みのようだ、主軸にするものが同じであるために、Gastr Del Solと音響的に近くなるかもしれないが、構成がまったく異なるために同じには聞こえない、意図的にGastr Del Solのメロディへと解消するのを拒んでいるような印象も受ける、エレクトロニクスも導入し、コーラージュのようなかなり精密な音世界へとM2M3などは進んでいく、M5はO'Rourkeの電子を思わせるがそこにざっくりとしたドラミングを乗せて新たなゲシュタルトを目指している、M7で再びM1のような旋律性を帯びる、しかし繊細な電子性はもはやそぎ落とすことはできない、そこらへんの電子では太刀打ちできないナイーブさである、ラストM8はDerek Baileyのようなハーモニクスを多用した不定インプロ、存分に響かせております、この盤で難点をあげるとすればプロダクト的な問題であって、広告を用いたスリーブに施されたちょっとした印刷のために盤の表にそのインクらしきものが汚くこびりついているという点だろう、おそらく印刷が乾く前にスリーブと盤を一緒にしたためだと考えられる、読み取り面じゃなくてよかったよ本当に、croutonは手作りなのはわかるけれどもその辺はお願いしたいですね、それにしてもこれだけの作品を1000枚限定にするというのも正直問題があると思う、そんな傑作であります