テリヤキ・ボーイズ : ビーフ・オア・チキン?
ARTIST / テリヤキ・ボーイズ
TITLE / ビーフ・オア・チキン?
LABEL / def jam japan(def jam recordings)
DATE / 2005
TITLE / ビーフ・オア・チキン?
LABEL / def jam japan(def jam recordings)
DATE / 2005
1493。ジャパンマネーの力。あるいはエイプないしベイプマネーの力。これぞ資本の力だぜ!お前らみてけ、金てかっけー、なラグジュラリ盤です。かなり話題になりました。2005年限定ユニットのはずが、だらだらとリリースを続けているそうです。あまりに巨大で有能なトラックメイカーの影の下、小さな子羊MCをご紹介しましょう。リップスライムのILMARIとRYO-Z、m-floのVERBAL、風の人という集団に属するWiseという人、そしてわれらがダイヤ歯DJのNIGOマルライツ様です。Wiseという人はあまり知りませんし、ILMARIはなんともいえませんが、個人的にRYO-ZとVERBALは日本でも有数のMCと思っているのでいいのですが、やはり、NIGOライツマルライツ様がそろえたブラザーたちがやばやばなので、なんかどうもすいませてへへへって構図を想像してしまい、純粋に聞けない。ゆっても同じ土俵でやってるわけですから、対等なはずなんですけど、どうしても日本人劣等感で聴いてしまいます。普通の人はもっと愛国心があるのでしょうが、僕は沼正三に共感する人間ですから。さて脱線しましたが、集結したしたプロデューサー陣をご紹介しましょう。Beastie Boys(参考:1)のAd Rock!Jay-Zなど大御所のリミックスを手がけるMark Ronson!Daft Punk!Gorillazを手がけたDan The Automator!元Jurassic 5(参考:123)のCut Chemist! NigoマルライツのマブダチPharrell(参考:1)をフューチャーしながらのThe Neptunes! 猿惑つながりで世界仕様といえば俺だろなCornelius!Gang Starr(参考:1)の半身てかもはや半神DJ Premier!個人的に今一番聴きたい作家第一位のDJ Shadow!あとよく知らないけどMichael 5000 Watts。まじしらね。・・・でもすごくね?まじですごくね?金ってすごくね?勃起しね?Nigoマルライツすごくね?こんだけの面子そろえた作家っているのかな。その後にKanye WestとMステ出てきたときもばびりましたけど。ゲストMCというかボーカルを呼ぶ大御所は多いけど、おれはソロ作家の場合である。DJを擁したユニットの場合、トラックメーカーをこんだけ呼ぶのは通常ではありえないでしょう。盤としての散漫さが半端じゃねーぜ。資本主義がスキゾフレニアというのは正しい意見なんでしょう(誰が言ってたというわけではないが。それこそふわーとドゥルーズあたりいってんじゃねという誤解曲解)。出来上がった皿を回すお猿さん役が必要になりますけど。そんな役誰がやりたいねんと思いますが、やってる人がいるので成立してるんでしょう。さてこれは世間的に名盤なんでしょうか。やっぱりちょっとやりすぎたということになるのか。あるいはジェイヒップホップの机上にのってないし、国際ヒップホップの机上にものらなさそう。難しいところですね。どうしてもやらしいという感情が先立ってしまいますけど、先入観全部とっぱらって盤を渡されたとすれば、日本もここまで来たか、とやっぱ思うでしょうね。さきに述べたようにMCもメジャーでは(メジャーしかしらんが)日本有数の人がそろってるわけですから。さてどの曲がいいかと言われますと、笑いが共存しているCorneliusによるM8でしょう。それぞれの導入は秀逸だが、特にWiseさんの導入が笑ってまう。「俺ワイーズ、ししぃ座」。これを当時指摘したのはたしかLサイドだった気がする。なんか覚えてたもん。で笑ってもうた。一応それこそタイムリーに語った現代的なでかさを提示する、ここでは資本主義の圧倒的存在感を提示する盤ということで名盤にしとこうかしら。