Beastie Boys : To the 5 Boroughs
ARTIST / Beastie Boys
TITLE / To the 5 Boroughs
LABEL / capitol records
DATE / 2004
TITLE / To the 5 Boroughs
LABEL / capitol records
DATE / 2004
1484。myspace。ヒップホップ名盤探訪で扱うならば1st"Licensed To Ill" あたりがふさわしいのでしょうけれど、ちょっと聴きたくなったので手近にあった本作でお茶を濁す。ヒップホップ勢の大御所たちのなかでも無茶苦茶キャリアのながいBeastie Boysですが、そのイメージ戦略が成功していいるからか、永遠にごって若手やんなままですね。キッズという言葉がふさわしい。どうしよもないビーフの応戦、血なまぐさい地域内外での抗争など本当にそれを取り巻く環境がカルチャとしてべっとりとくっついているブラック・ヒップホップですが、白人種としてそのような状況からある程度距離をとっているために、Beastie Boysは今でもキッズでいられるわけですね。それゆえにBeastie Boysを他の多くのブラックなヒップホップとどのようにすり合わせていくかがジャンル・ヒップホップを確立するのに重要となるわけです。僕のBeastie Boysの思い出はやはりgrand royalでしょうね。いくつか重要なリリースがありましたけど、いいのか悪いのか分からないレーベルでしたね。そんなBeastie Boysの6thがこちら。いうまでもなく無性にM1が聴きたくなったわけです。もう少し簡素でざらついたオールドスクールぶりを期待しましたが、意外とちゃんとトラックを作っている時もあるのでへえと思う。パンクを出自とすることで、どのような事態になるのだろうと期待したのだが、本作において僕はそれほど顕著な特徴を見出すことができなかった。たまにそれらしきものがちらつく程度。Mike DことMichel Diamond、King Ad-rockことAdam Horovitz、MCAことAdam Yauchという3MCのマイクリレーと競合はさすがに見事なもので、ぶつかっているようで妙な快感を与えてくれる。Mix Master MikeことMichael Schwartzのトラックは簡素なBeastie Boysをしっかりと演出しているのだと思われる。今どの程度活躍してるのか知りませんがリップスライムとか好きな人はほぼBeastie Boysに答えがあるので、取りこぼさないようにしましょう。キャリアの割りに決行寡作で、近年ではポリティカルな活動にせいを出していますが、それはそれで大切なカルチャを生み出しているので頑張って欲しいところです。本作がどの程度評価されているのか分かりませんが、僕個人としては決行好きなので、盤を全部集めてみてもいいかなと思いました。