Jurassic 5 : Feedback
ARTIST / Jurassic 5
TITLE / Feedback
LABEL / interscope records
DATE / 2006
TITLE / Feedback
LABEL / interscope records
DATE / 2006
名作'Quality Control'の次の次の盤です、Cut Chemistが脱退して5人組となり、本当の意味でJurassic 5となりました、そしてどうも次の作品では特異な才能を発揮していたChali 2NAも脱退してしまうとか何とかでもはや解体してしまうのではないかという危惧が流通しているようだ、というかもはや2nd、3rdでJurassic 5は終わりだという向きさえあるかもしれない、トラックにはかすかなラグジュアリが漂い始め、2ndで聞ける天才少年の早熟の新しさというものはそのこってり感によって覆われてしまう、元The RootsのScott Storchにプロデを任せたM3やExileという人に任せたM6などにその傾向が見られる、もちろん抜きどころは抜く、M4M5などのトラックは適度な簡潔さがある、それゆえさらにマイクリレーが際立つ、しかしなんかキャッチーさが浅はかになってる気がしないでもないな、M7なんかはどうも僕個人は好きではない、Dave Matthews Bandという有名どころをフューチャーしているらしいが、とここまで考えてどうもゲストが絡むとあまり面白くないと感じられるようである、純粋性の問題だろうか、これに関しては人それぞれが感想を持つだろう、M8のイントロは気持ちがよいと思うし、M9のラップの入りもそう、M10のトラックも面白い、M12もかなり刺激的なイントロのループと完璧なマイクがつながれていく、要所要所の気持ちよさというか、そういうものは最高なのだが、全体としてはよろしくないゆとりによって大また開きをしているという印象を非常に強く受けてしまう、特に似合わない高い服を着て、高い酒を飲み、といったコンセプトである、それは制度的な表面であって、対して意味のないものである、なんと言うか、ビール飲みながら、よれよれの服着てるけど、マイクを持つと、あるいは皿を回すと、その瞬間だけ世界をすべる求心力を持つというような、そんなクルーでいて欲しかった、と何も知らない素人の意見、2ndも層だったがラストはインスト曲、これは恒例らしい、Cut Chemistの楽しさ満点のスイングは結構聴いたけれども、この盤では、少しお高くとまったおしゃれブラジルな雰囲気が出ていて、これも少し残念、結局この盤は全体的にみて僕としては今の段階で十分に楽しんだといえる内容とは思えないですが、しかし過剰なキャッチーさと昨今の他のヒップヒップ作家群との対比から考えれば、もしかしたらタイミングによっては最高の1枚となる可能性もあります、僕としてはこちらよりも選択肢があるなら2ndをオススメしますが