V.A : Modulation & Transformation 3
ARTIST / V.A
TITLE / Modulation & Transformation 3
LABEL / mille plateaux
DATE / 1998
TITLE / Modulation & Transformation 3
LABEL / mille plateaux
DATE / 1998
かつてのmille plateauxの基軸だったシリーズ"Modulation & Transformation"の第三作目。ドゥルーズの機械音楽論を踏まえているのは以前触れたとおり。2枚組みのヴォリュームでmille plateauxを主張する。Oval。Curd Duca(参考12)。Arno Peeters(参考1)。Jim O'Rourke。Terre Thaemlitz。Mike InkによるGas。Scanner(参考12)。DJ Spooky(参考12)。Justin BroadrickとKevin MartinによるTechno Animalの別名義The Sidewinder。Super_ColliderのCristian VogelとJamie Lidell。Marcus SchmicklerによるPluramon。Panacea(参考1) などなど。このコンピの参加者を見てみると軽い自己分析ができる。それは作家のラベルを多く取り付けることができることに由来する。つまり、個人的に重要であると考える作家が3人もmille plateauxのコンピに参加しているという事実が浮かび上がるわけだ。そして逆に考えれば、僕がmille plateauxが好きだということもいえるかもしれない。まあどちらでもいいが。それにしても、すでにシリーズ三作目にして"Electric Ladyland"シリーズとの差異がやや不明瞭になってるきもする。まあ、クラブ志向とは違い、O'Rourkeがいることからも分かるだろうが、この人たちに身体をゆだねる事はできない。脳内を蟻が這いずり回るように、秘密に満ちた電子が思考を侵食していく。このコンピを聴いて再認することがあるとすれば、いかにOvalが他を引き離す洗練をもっていたかという事だろう。少なくてもOvalだけはすでに次の世紀を見据えていたようだ。さてと。