Smack Dab : Queen Crab
ARTIST / Smack Dab
TITLE / Queen Crab
LABEL / homestead
DATE / 1992
TITLE / Queen Crab
LABEL / homestead
DATE / 1992
これまたなんかよくわからない1枚だな。homestead。レーベルとしても後半の仕事になる。ニューヨークの地下世界、God Is My Co-Pilotライクながちゃがちゃした奇天烈演奏とへなへなボーカルによって、すっかすかの世界が作り出される。曲はそれぞれ2分そこそこの短さであることも共通している。バンドなのか、個人なのかもよくわからないけれども、歌っているのは年若き女性であることは間違いない。ジャケットからもそのファンシーな音楽性が滲み出しているように感じられるかもしれない。惜しむらくは、現在その名前が保守されているとは思われないので、歴史に埋もれてしまった1枚なのだろうが、90年代前半を切り抜けることができなかったhomesteadの前途を示すかのような迷走ぶりといえる。内容自体は悪くないのだが、往年のファン(そんなものが存在するとすれば)にとっては、やや渋みと裏切りに欠けているのかもしれない。まあこの盤自体が大いなる裏切りと受け取ることもできるだろうが。ガーリーというには、手芸のようなつくりではっちゃけにかけるし、終わりがなぜかセブンスで浮遊していくところの趣味も、Smack Dabの奇妙さを主張する。なんだろこれ。