Scanner : Sulphur
ARTIST / Scanner
TITLE / Sulphur
LABEL / sub rosa
DATE / 1995
TITLE / Sulphur
LABEL / sub rosa
DATE / 1995
コンスタントに盤を製作し、多くの作品を世に送り出しているRobin RimbaudによるScanner(参考:1)です、僕個人の体験を話せば、David Sheaと並んで、sub rosaといえばScannerというようなイメージがあって、sub rosaの盤を見つけるとscannerの盤であり、コンピを見つければScannerが参加している、といった具合だった、今でもその良好な関係が続いているのかどうかはわからないけれども、sub rosa以外に名だたる良質なレーベルからも作品をリリースしているということに注目すべきかもしれない、bip-hop、room40、fäfllt、raster-notonとその実力を十分に示しているように思われる、そんなScannerによる作品としては最初のほうに属するけれども多産であるためにこの盤をリリースするまでに結構な枚数をリリースしていたようだ、彼単独名義の盤をたくさんもっているかしらん、と思っていたらそれほどでもなく、彼が参加しているコンピはたくさんありました、この盤は基本的にビートレスであり、やや曖昧で漠然とした音作りがなされている、サンプリングされた人の声がちりばめられ、それによってかなりの暗さに拍車をかける、ビートが入っても簡素とはいはないまでもどうでもよいひねり方でつまらない、このような音楽は僕がインダストリアル風味ということで片付けてしまうことが多いのですが、非常に大味で暗く、聴きたいと思わせる要素があまり感じられないところに欠点がある、とはいえまだ95年段階の作品ですから、その後、洗練が増していったという記憶がなんとなく僕の脳みその片隅に転がっています、ちなみにライブ音源らしく、最後に拍手が入っていますが、パフォーマンスの点で考えると、完成度は高く、まとまっているようにも感じられる