Phonophani : Oak Or Rock
ARTIST / Phonophani
TITLE / Oak Or Rock
LABEL / rune grammofon
DATE / 2004
TITLE / Oak Or Rock
LABEL / rune grammofon
DATE / 2004
ジャケ・デザインはいつものようにKim HiorthØy、以外に白地に黒というあまりらしくないデザインやなあと思ってKim HiorthØy担当のLサイドに相談したところ、非常にらしいジャケということで、フォントの種類などを指摘されてなるほどと思ったしだいであります、盤面は軽薄なオレンジで塗りこめられておりクレジットなどがまったく書かれていないことが不親切と感じられてならないとともに、ジャケとの親和性に疑問を持ちますけれどもまあそれはおいておきましょう、個人的に音像がまったく固定されていないrune grammofonですから、この盤を再生してちょっと驚きました、純然たる高音を種とした電子だったのですね、踊るためのものではなく、安定したリズムを礎にしていないのはもちろんだが、複数のラインがある種無造作に感じられるほどざっくりと並んで進んでいくために、感知できない複雑な全体を生み出している、ちなみにその意外な聴体験によって紹介が遅くなりましたけれどもこちらのPhonophaniさんはAlogの片割れEspen Sommer Eideによるプロジェクトでして、そのような関連からrune grammofonからリリースしたのかもしれない、実はaudio dregsからISANとのスプリット7"を出していたりするので、アヴァンギャルドというよりももう少し時流に乗っかっているとしても深読みではあるまいて、にしてもかなりの洗練によって粒への意識、音響の操作を十全に達成しているように感じられる、広く推薦できる良盤となっております、