V.A : Modulation & Transformation
ARTIST / V.A
TITLE / Modulation & Transformation
LABEL / mille plateaux
DATE / 1994
TITLE / Modulation & Transformation
LABEL / mille plateaux
DATE / 1994
[ある音楽的な一貫した機械(Konsistenz-Maschine)(音の再生産のためではない)は、音楽機械を分子化し、原子化し、イオン化し、そして宇宙のエネルギーを捉える。この機械がまだ構造を持つべきであったときはいつも、シンセサイザーを(持った)。それはモジュラー、すなわち起源のエレメントそして加工のエレメント、そしてOszillatioren、すなわち発生と変容をまとめることによって、音の過程とその過程の生産自体を可聴化する。この方法においてシンセサイザーは我々とより拡張したエレメントを引き合わせる。それは異なるエレメントを素材のなかでひとつにまとめ、ある公式のパラメータを別のものに転用する。シンセサイザーはその一貫したオペレーションによってジンテーゼの判断における根拠の場所にアプリオリに着任する。つまりここでは分子と宇宙の、素材と力のジンテーゼが問題であって、もはや形相と質料の、領土(Gurnd)と領域(Territorium)のジンテーゼが問題なのではない。哲学はもはやジンテーゼの判断としてではなく思考のシンセサイザーとしてある。その思考を旅立たせるために、それを動かし宇宙のちからへと向わせるために(まるで旅の道すがら音が送られるように)]Deleuze-Guattariのテクストがドイツ語訳で引用されたブックレットを読むとmille plateauxがなぜ電子世界にその領域を見出しているのか了解できる気がしないでもない、僕が直訳したものですからあまり信憑性はありませんが、一応おさえておく必要がある、このコンピは記念すべきmille plateauxのカタログ上は船出の1枚という記念すべき盤となっている、そしてそのM1はAphex TwinのOnのリミックスから始まるということは看過されるべきではない、本人のオリジナルではないとはいえ、この曲はReloadによるリミックスでこの盤がリリースされる前年に発表されたAphex Twinのシングル'On'に収録されていたものであった、この事実を知ったときにmille plateauxがAphex Twinとつながりうるということが了解されるのである、M&Tシリーズはクリカツ以前のElectric Lady Landと同様に人気コンピだったわけでだが、さすがに最初のリリースということもあって、参加者は現在のmille plateauxを理解するうえで重要な作家がいるわけではない、むしろmille plateauxの母体であるforce inc.から作家を充填しているに過ぎないように思う、このなかから
Alec Empireが初期のmille plateauxを代表する作家になっていくわけであるが、Ovalがこのシリーズに参加するのは盤を2枚リリースした後のIIからであった、Super_Colliderの片割れCristian Vogelもちゃっかり参加しているのが面白い、クリカツ後の音響的な洗練を期待すると裏切られること必死であるが重要な1枚として史学的におさえておいてもいいのではないかと思われる