Tone Rec : Demo Pack Demoli
ARTIST / Tone Rec
TITLE / Demo Pack Demoli
LABEL / quatermass(sub rosa)
DATE / 2000
TITLE / Demo Pack Demoli
LABEL / quatermass(sub rosa)
DATE / 2000
1565。以前紹介した盤"Thugny-Trugny"。以前この盤買ったことある気がするなー。気のせいかなー。でもレビューはしてないので、いいとしましょう。本作はTone Rec名義では最後となる盤であり、全8曲入りで、後半半分はリミックスとなっています。現在はDAT Politics(参考:1)として、泣かずと飛ばずの活動をしているようですが、それはそれでよいわけですけれども、個人的にはTone Recの方向性をもう少し模索してもよかったのではないかという気持ちです。本作を聴いても、歴史を閉じてしまうユニットにしてはまだまだ展開する余地、洗練されるべきネクストがあったと感じずにはおれない。もちろんやりたいことをやるのが一番ですけどね。本作ではM4がDAT Politics的なねじれた跳ねを持っておりますが、M1からM3にいたるナイーブな細部の構成がやはり持ち味だと思います。で、本作後半を担当するリミキサー陣も豪華です。M5はTo Rococo Rot(参考:12)によるストイックな反復を機軸とする曲。M6M7は後身となるDAT Politicsが自らつとめ、M6などは特にはっちゃけが際立つ攻撃的な構築を見せている。M7は意外と上品で密度も高い。ラストM8をつとめるのはFenneszさんです。一気に雰囲気が荒涼としますね。フル盤とは違いますけれども、Tone RecからDAT Politicsへの完全移行、そして他の電子作家たちとのつながりが見える興味深い1位だとは思います。