Camberwell Now : All's Well
ARTIST / Camberwell Now
TITLE / All's Well
LABEL / recrec music
DATE / 1992/2006
TITLE / All's Well
LABEL / recrec music
DATE / 1992/2006
1327。これまでsub rosaの神話シリーズ内で何度か触れてきたCamberwell Now(参考:12)。もちろんThis Heatに在籍したCharles Haywardによる新バンドですね。1982年にThis Heatを解散したのち、結成されたましたがたった1枚のフルレングス盤"The Ghost Trade"(1986)を残して終息してしまったようです。それだけでsub rosaの神話シリーズに刻まれるのだから偉大さが伝わると思います。本作はそんなCamberwell Nowが残した"The Ghost Trade"と"Meridian"(1983)"Greenfingers"(1987)の2枚の12"を含むプロダクト全音源集です。2006年にThis Heatの全作品リイシューに続いて本作もReRからリイシューされたのは多きなニュースだったと覆います。僕はそのリリースを見送っていたのですが、たまたま中古屋でrecrec盤を買いました。なので掲載されているジャケはオリジナルのほうです。本作にはThis Heatの盟友Trefor Goronwy、Stephen Rickardをはじめ、This Heatからソロへと移行したCharles Bullenまでちょろっと顔を出しています。サンプリング技術を駆使し、テープループなども混ぜ込み御飯して、しかし根底にはどこまでもバンドとしてのアンサンブルを大切にした曲が作られているように感じます。M6は"The Ghost Trade"のM1に当たるのですが、洗練されすぎていて腰抜かします。ギター、エレクトロニクス、そして何よりもドラムが達者すぎます。あまりにも癖ッ毛なリズム。This Heatではかなり下に沈んだサウンドでしたが、やや大衆受けする肌感覚も見え隠れしている。見事である。名盤というよりも、存在自体がもっと知られなければならない傑作なのだと思う。