Penguin Cafe Orchestra : Preludes, Airs & Yodels
ARTIST / Penguin Cafe Orchestra
TITLE / Preludes, Airs & Yodels
LABEL / virgin
DATE / 1996
TITLE / Preludes, Airs & Yodels
LABEL / virgin
DATE / 1996
1326。myspace。2007年にあほあほブラザーのレーベルcommonsからトリビュート盤がリリースになってちょいと話題になったPenguin Cafe Orchestra。通称ペンカフェです。このブログでは初紹介ですが、僕は一応基本として超名盤の"Music From The Penguin Café"と"S/T"を持っています。僕自身かなり好きです。ここにいたる道筋はBraian Eno→obscure→ジャケ買いでした。1stでかなり感銘を受けたことを覚えています。このグループもかなり唯一無二の作品を作っていたと思いますので、Zappaと同様にスタイルによる樹形図の形成が難しく、ある程度のジャンプが要求されます。しかしZappaとは違って後悔はしないはずです。洗練された上質なメロディがあり、オーガニックな音が完璧に追求されています。見事な音響作品であると同時に、見事にコンポーズされているのですね。すごいです。さて本作はペンカフェの歴代の盤6枚から選曲したベスト盤的ものです。virginから出ているというのも、十分この音楽がアピール性を持っていると判断されたのでしょう。10名に及ぶオーケストラ団員たちが、ストリングスを多用しながら電子をさりげなクに効かせて作り上げた歴史がここに刻まれているわけです。鍵盤の静謐さも素晴らしい。どの曲も見事ですね。現在電子世界に傾倒している人間では、The Booksが好きな人に意外と薦められると感じています。すでに中心人物だったSimon Jeffesが亡くなって久しいですが、残るものは確実に残っていくのです。M18ではThe Orbのリミックスがなんとも場違いな空気をかもし出しますが、ラストでサティばりの終幕で泣こう。