Sly & The Family Stone : Whole New Thing
ARTIST / Sly & The Family Stone
TITLE / Whole New Thing
LABEL / epic
DATE / 1967/2007
TITLE / Whole New Thing
LABEL / epic
DATE / 1967/2007
1328。さあ今日から始まりますはSly & The Family Stoneの連続レビューです。しんどいです。限定ボックス発売から1年近く寝かしてきましたが別に何かを練っていたわけではなく、放置していただけです。全部で7作あるのでよろしく。ちなみに日本の限定盤は紙ジャケ化されて8枚目となるベストも収録さていますが僕が買ったのは輸入盤ですのであしからず。さて記念すべき1枚目はもちろん1stの本作です。ジャケには6人しか移っていないですが7人編成です。Greg Errico(ドラム)、Larry Graham(ベース、ボーカル)、Jerry Martini(サックス、ボーカル)、Cynthia Robinson(トランペット)、弟Freddy Stone(ギター、ボーカル)、妹Rose Stone(キーボード、ボーカル)、兄貴であり中心人物Sly Stone(ボーカル、キーボード、ギター)。管楽器使いが印象的にならざるを得ない。あと鍵盤系の旋律のつむぎ。よくいわれるのは白人と黒人が混ぜ合わさった状態であり、そして男女も入り乱れているという点か。ファンクやソウルというサブジャンルで形容されるSly & The Family Stoneだが、その辺の事情を押さえている人ならば、彼らにロックの要素を見出すということにそれほど抵抗を感じないでしょう。時代を考えても、アメリカ白人の国民音楽=ロックという図式が成立していた。またアフリカ系アメリカ人の音楽としてのブラック音楽もその一種の民族的特異性を持って勢力を確立していた。この2者の混成というところにこのバンドの端的な重要性があるのでしょう。1stでこの完成度を見せられると参ってしまいますが、今後名盤が控えていますので、佳作ということにしておきます。このバンド内でのキャリアを度外視するならば十分聴かせる名作だと思いますけど。M13からM17は未発表曲を1曲含んだボーナストラックです。