Minutemen : Paranoid Time
ARTIST /Minutemen
TITLE /Paranoid Time
LABEL /sst
DATE / 1980
TITLE /Paranoid Time
LABEL /sst
DATE / 1980
1798。以前紹介した盤"Double Nickels On The Dime"。Greg Ginnがプロデを買って出たMinutemenのデビューep的なやつ。Mike Watt(ベース、ボーカル)、George Hurley(ドラム)、D. Boon(ギター、ボーカル)という3ピースがこっそりと大きなキャリアを踏み出したという意味では、注目に値する。ちなみにカタ番はsst cd 002です。全部で7曲、7分に満たない極短な内容で、形式的にも軽さ的にもパンクなできばえ。これだけ聴いても、なんてことはないわけですけれども、Wattの主張しすぎるベースや、全体的な軽快さにはMinutemenの萌芽を感じますね。Wire、Gang Of Four、The Pop Groupといった70年代ポストパンクをほぼ同時代的に受容して方向性を模索し、ハードコア文脈の中でも他のバンドとは違い、ほかのスタイルを貪欲に混ぜ込んでいくインテリ集団へと成長していくわけだ。もっと日本でも知られているべきなんだろうけど、D.Boonの事故死によって5年足らずで解散してしまったバンドだからしょうがないのかもしれない。長い間音沙汰なかったけれど、2011年にsstの同期バンドSaccharine Trustとのスプリット7'を限定リリースするなど、今後も何かして語ってくれるかもしれません。