The Breeders : Pod
ARTIST / The Breeders
TITLE / Pod
LABEL /4ad
DATE / 1990
TITLE / Pod
LABEL /4ad
DATE / 1990
1799。myspace。Pixiesに居場所を見出せなくなったKim Dealが、ヨーロッパツアーを一緒に廻ったThrowing MusesのメンバTanya Donellyと意気投合して結成されたのがThe Breeders。ゲイ用語でヘテロを意味するとされるバンド名から来る、なんとなく腐女子な匂いのするバンド。Kim(ギター、ボーカル)、Tanya(ギター、ボーカル)そしてThe Perfect DisasterからJosephine Wiggs(ベース、ボーカル)という3人女子バンドだったが、この1stを作るにあたり、"Surfer Rosa"(参考)で味を占めた4adが招致したAlbini先生の意向で、元SlintのBritt Walford(ドラム)がShannon Doughtonという変名で参加(男女ともに使う名前Shannonが採用されたところが興味深い)。一聴して、すぐにAlbiniサウンドが広がり、適度にキャッチーな曲作りや擦れ擦れのボーカルが快を与えてくれる。てか、Tanyaによる唯一の曲M10がPixiesっぽくて笑える。よれよれっぽい演奏ながら、Brittさんが着実すぎるリズムを太く築くのでなんとなく磐石な印象を受ける。Albini先生が、自分が手がけた仕事の中で、バンドために最良の音をつくり、かつ最良のパフォーマンスを引き出したとして自画自賛し、Kurt Cobainが人生でもっとも影響を受けた作品のひとつと評価するなど、当時のアメリカン・オルタナのなかで聖典のような1枚であった。ちなみにM3はThe Beatlesによる'Happiness Is A Warm Gun'のらしいカバー。すごいニヤツキである。その辺がまた面白いな。多くの先人たちが撒き撒きした種の極北、90年代の始まり、あるいは80年代の終わり。名盤。