Led Zeppelin : III
ARTIST / Led Zeppelin
TITLE / III
LABEL / atlantic
DATE / 1970
TITLE / III
LABEL / atlantic
DATE / 1970
1789。以前紹介した盤"II"。あまりにも有名な叫び声を伴う「移民の歌」で幕を開ける本作は、絶好調だったバンドをますます調子付かせるに余りあるテンションを秘めていると期待させる。一般的に後半への失速、というかアコースティック成分の強化による構成の変化、あるいは"IV"を知るものは、過渡期的な1枚というような捉え方をする模様。しかし、長年Led Zeppelinを聴いている人たちは、本作をひどく偏愛する見方もある。まあ良くあるファン心理というものだろうか。彼らが本当にしたかったことを評価する、というか。僕自身は、Led Zeppelinに思い入れも何もないから、本作の位置づけを云々することなどできないけれど、前2作同様にテンションは高いと思うし、やってやろうという気概を感じる。ただし、このジャケイメージがこれまでの僕の人生で、それほど印象に残っていないということは、世間的にはさほど名盤紹介はされていないと思われる。盲目なだけかもしれんkんが。Robert Plantのボーカルはますます伸びやかであるし、Jimmy Pageはもはや鼻息でフレーズをつむいでいるほどの余裕がある。後半のフォーク音楽という決断をどうとらまえるかが、本作と対話する鍵となる。愛するか、愛さないか。それはそうと、M4「貴方を愛しつづけて」でみせるブルースの解釈は、まさにロックンロール・ブルースである。すごいバランス感覚で、演奏が成立しているし。なんじゃコリャ。えぐくことしはるわあ。