Talking Heads : Remain In Light
ARTIST / Talking Heads
TITLE / Remain In Light
LABEL / sire
DATE / 1980
TITLE / Remain In Light
LABEL / sire
DATE / 1980
1785。以前紹介した盤"Fear Of Music"。4th。当時、ポピュラー音楽史の大きな一部を後進し続けたEno大先生による大きな仕事のひとつ。本作では前作からの流れがさらに強固に凝集し、いわゆるファンクネスを備えたリズムがぷちぷりぷると弾けあっております。前回同様、ボーカルの入れ方が少々時代を背負っておりますが、それでもそのブリリアントなリズムパートが心をときめかせること必死です。Eno先生の人脈なのか、本作でもメンバー以外の布陣を彩っている。ギターにはKing CrimsonのAdrian Belew、パーカにはなぜかPower StationのRobert Palmer。M5で聴こえるホーンはJon Hassell。きらびやかです。M4のように祝祭的といえるでしょう。Battlesの'Atlas'と似たギターフレーズがあったり。曲の構成という点では、ほぼコード進行も一定であるわけだし、いわゆる学際的な意味での西洋音楽的な面白さはないかもしれないけれども、演出で見事に持っていくという典型であろう。ニューヨークが世界に問いかけるのは、常に革新であったことはいつも涙と感傷によって心を撃つのだ。本作の翌年、Brian EnoとDavid Byrneはコアアイディアをさらに凝縮させて"My Life In The Bush Of Ghosts"を提出することになる。とにもかくにも、できるだけ早く手を出して置く必要のある盤だと思う。