Brian Eno - David Byrne : My Life In The Bush Of Ghosts
ARTIST / Brian Eno - David Byrne
TITLE / My Life In The Bush Of Ghosts
LABEL / sire / waner bros
DATE / 1981
TITLE / My Life In The Bush Of Ghosts
LABEL / sire / waner bros
DATE / 1981
1045。Brian Enoの偉大さは語りつくすことはできないが、その一つとして挙げられるのはもちろんTalking Heads(参考:1)のポロデュース、そしてその中心であるDavid Byrneとの一連のコラボレーションであろう。最近もぽっと1枚でたと思ったら、実は今回紹介する"My Life In The Bush Of Ghosts"のリマスターだったようで、ボーナストラックを加え、ジャケも刷新していたのでわからなかったわ。20年以上たってから今風にスタイリッシュに演出すれば通じそうな内容はさすがといったところか。聴けばすぐにわかるけれども、この二人の邂逅で常に言及されるのはそのトライバル性である。それは70年代後半から80年代にかけてポピュラー音楽の世界におけるエスノ・ミュージックの「発見」が鍵となっている。もちろん、新奇なものを搾取するという構造があったのはいうまでもないが。リズム隊の演出するプツプツした音色は独特のグルーブを生み出している。90年代まで明瞭な形で継承されたとは思わないけれども、この時点ですでにこの2人は80年代の重要な部分を確立しているということに気づかされる。まあそのような言い回しをしてみたいだけなのだが。参加者も注目すべきである。M1にはBill LaswellやDNAのTim Wrightが配置されEnoとN.Yの強い結びつきを感じさせる。M3ではTalking HeadsやTom Tom ClubのメンバであるChris Frantzが参加。あとはWeather Reportとも絡みTalking Headsの名盤"Remain In Light"にもパーカッションで参加していたJose Rossyという人など、やはりEnoとByrne周辺の人々によって固められ、不安を感じさせない演奏が行われている。重要な盤であるとともに、今聴いても全く新鮮であるという名盤の資格を有している。さすが。