Unsane : Lambhouse
ARTIST / Unsane
TITLE / Lambhouse
LABEL / relapse records
DATE / 2003
TITLE / Lambhouse
LABEL / relapse records
DATE / 2003
1044。名前は聴いたことあるがいまいち像を結ばない作家というのは多い。彼らとは甘美なる偶然の出会いというのがもっとも喜ばしい。Unsaneもそのような状況のなかで出会った。何よりも死体をジャケにすることを好む彼らだが、The Jesus Lizardの衣鉢を継いだのは間違いなくこの人たちだろう。Albiniの仕事ではないけれども、バンド自体の熱量が同様の方向性をつい喚起してしまう。3ピース、神聖な数だ。88年にニューヨークで結成。時代も地域も理想的である。Chris Spencer、Dave Curran、Vinnie Signorelli(元Swans関係者) という3人以外にかつてPete ShoreとCharlie Ondrasというメンバがいたらしいが、前者はやめ後者はドラッグ大量摂取で死んでしまったそうだ。どちらもリズム隊であった。この盤は91年から98年のベストであるから、丁寧に聴けばメンバの違いが浮き彫りになるかもしれない。ドラム・ベース・ギターのどれをとってもかっこよさが半端じゃない。Nirvana以降でもやっていける、The Jesus Lizardが腑抜けになってもやっていける、という自負心にあふれている。筋肉による演奏がインテリを吹き飛ばすということがわかるのではないか。ジャンルとして考えられるとき、ヘビーメタル?などに含められるようで、これがどうも僕の捜査範囲にかかってこなかった理由なのだろう。死体や知などのジャケットのグロテスクさというものも、おしゃれな学生たちが手に取るには似つかわしくないものと捉えられるかもしれない。ここでもやはりポピュラー音楽におけるメディアの規定性が重要であることは明白だ。しかし楽しみがが増えるのはいいことだ。The Jesus Lizardネタもなくなってきたことだし、Unsaneで広げよう。ベストは音源以外にもDVDがついていますが、いつものように見手いません。さて、探しにいくか。てか何で誰も教えてくれへんねやろ。