The Embassadors Feat. Michel Ongaru : Healing The Music
ARTIST / The Embassadors Feat. Michel Ongaru
TITLE / Healing The Music
LABEL / nonplace
DATE / 2007
TITLE / Healing The Music
LABEL / nonplace
DATE / 2007
1624。myspace。Claudio Bohorquez(チェロ)、Hayden Chishol(サックス、曲書き)、Gareth Lubbe(ヴィオラ)、Matt Penman(ベース)、Jochen Rückert (ドラム)、Nils Wwogram(トロンボーン)。ほとんどのメンバが同じくnonplaceからリリースのあるRoot 70(参考:1)と重なっている点に注意。Burnt Friedmanも積極的に感如していることから、彼も含めたプロジェクトなのかもしれません(共作ですがM2M3M6M9には彼の名前がクレジットされている)。録音やミックスもFriedmanが適宜施しているようで。プロデはChisholmとFriedman。じゃあMichel Ongaruって誰やねん、ということになりますが、ケニヤ人の音楽家ですって。世界音楽的な趣向でしょうか。彼も曲を書いていますから、なかなか非西洋な旋律を漂わせながら、楽器的手法的には大いに西洋的であるという、グロテスクな状況を露呈しています。エスノが隆盛してずいぶん時間がたつと思いますけれど、Friemanの趣味趣向や交友関係からの影響を考えてみても、きわめて分かり易いプロジェクトであるといえるでしょう。布陣としても、聴けば分かりますが、たしかなプレイヤーたちで、着実に自分たちの役割を果たしている印象を請ける。僕個人としては、完全に西洋的なものに拘泥しているから、この手のものを好んで聴いたりはしないけれども、精度の高さだけで(というかこの観点でしか)、耳をそばだてることができない。あと、やっぱりグロテスクですよ。日本の演歌をダブっぽく処理して(というほどは処理してないけど)、歌謡ジャズっぽく演出すれば、本作のようになるでしょう。てか、それこそ、日本のポップミュージックだったわけですけれども。最終的には最先端の機材や録音技術に僕たち現代人は、現代風だということで耳をそばだてているわけです。