Aleksi Perälä : Project V
ARTIST / Aleksi Perälä
TITLE / Project V
LABEL / rephelx
DATE / 2007
TITLE / Project V
LABEL / rephelx
DATE / 2007
1623。OvucaやAstrobotnia(参考:1)といった変名を使い分けるかたの本名。ジャケから見るに、rephelxセンスの響いたアシッド傾倒のリイシューかしらん、と想像していたのですが、違ったわけです。この人も間違いなくrephelxの看板の端を支えている才人であり、僕も大好きです。流れとしてはOuvucaで活動し、Astrobotaniaで活動し、少し休んで本名で登場!という感じでしょうかね。ようやく親に知られても恥ずかしくない内容の盤ができた、とかそういうことなんでしょうか。本名の開示(本当に本名かは知らないが)は、それまで変名ないし匿名でやってきた作家にとって、主体性が大きく変容しているわけですから。自信に裏打ちされた責任感とさえいえるかもしれない。匿名や変名がまかり通る電子界では、他にもジャケに自分の顔写真を大々的に掲げる、という手法がある(Ovuca名義でのジャケですでに顔をさらしているけど、あれらには照れ隠しがある)。まあそれはさておき、本作はさすが、と言いますか、なんの照れもなくいいものを堂々と提示している感じがします。決してマニアックに陥らず、しかし遊びすぎず。しかし敷居は高くない、という素晴らしい仕上がり。Ovucaでのプライベートな感覚とAstrobotaniaでのユニバーサルな感覚が見事に消化され、鮮烈な印象を残す私的荘厳さをたたえた1枚となっているといえるでしょう。すげえなあ。M5とか。俺は敬意を評する。