Boxhead Ensemble : Dutch Harbor - Where The Sea Breaks Its Back
ARTIST / Boxhead Ensemble
TITLE / Dutch Harbor - Where The Sea Breaks Its Back
LABEL / atavistic
DATE / 1997
TITLE / Dutch Harbor - Where The Sea Breaks Its Back
LABEL / atavistic
DATE / 1997
1509。Boxhead Ensembleの名前はそれほど前面に出されているわけではありません。外装にはいっさいかかれていないのです。むしろ本作はサントラであることが強調されるべきですが、このブログのフォーム上、こういう形にしました。Boxhead Ensebleの以前紹介した盤"The Last Place To Go"。本作はあくまでもサントラです。Braden KingとLaura Moyaという2人が監督を務めるドキュメンタリー映画のサントラということらしい。で、この盤のディレクションをつとめるのはMichael Krassner(参考;1)であり、演奏集団としてBoxhead Ensembleがクレジットされているわけです。で、流動的な感じで知られるBoxhead Ensembleですが、本作に参入しているのはすごいです。David Grubbs(ギター、ピアノ)、Michael Krassner(ピアノ、ギター)、Douglas McCombs(ベース)、Jim O'Rourke(ギター、電子)、ToeのDavid Pavkovic(ドラム)、Eleventh Dream DayのRick Rizzo(ギター)、そしてKen Vandermark(リード)あたりは本ブログでの言及率も高い。あとはJoespeh Ferguson(ギター)、Charles Kim(ギター、ヴァイオリン)という人々。これらの面子がばらけて演奏しています。唯一のボーカル曲M11は特別にWill Oldhamが作曲と歌、O'Rourkeが背景(M11以外の曲を誰が書いているのかは不明)。そしてこの曲はとてもいいわけですね。全体的に静謐であるために、エモーショナルなOldhamのボーカルが生えます。サントラという性格上なのか、それほど刻む曲はありません。13分を超える長尺のM9ぐらいでしょうか。映画そのものに対するかなりの興味を喚起してくれます。そういえば、若松孝二の映画『実録・連合赤軍』ではO'Rourkeがよい仕事をしたわけですけれども、なんとなくこのサントラにも近いものを感じました。意識していたのかどうか気になるところです。買うべき盤でしょう。