Iva Bittová - Bang on a Can : Elida
ARTIST / Iva Bittová - Bang on a Can
TITLE / Elida
LABEL / cantaloupe music
DATE / 2005
TITLE / Elida
LABEL / cantaloupe music
DATE / 2005
1510。旧チェコスロバキア出身の女性前衛パフォーマーIva Bittová(全作曲、ヴァイオリン、ボーカル)を全面に押し出すかたち。後景はBang on A Can勢を中心にしているのでしょう。Robert Blach(ベース)、David Cossin(ドラム、パーカッション)、Lisa Moore(ピアノ)、Marh Stewart(エレキギター、ハーモニカ)、Wendy Sutter(チェロ)、Evan Zipoayn(クラリネット、ベースクラリネット)といった面々が固めています。現在はまさに世界音楽の時代、空間的・時間的な制約までもとっぱらい、録音がデジタル化さえされればある程度世界中に音楽を発信できるわけです。Iva Bittovaさんは80年代から活動していますからキャリアは長いわけですけれども、やはり今の時代だからこそ多様な文脈に依拠しつつ俗である僕のような人間の耳を掠めていくという事態になったのではないでしょうか。多分知ってる方にはある程度有名なんでしょうし、そうでなければBbang on a Canも取り上げないでしょう。というか実はjwikiでも結構詳しく記述されているので、知る人ぞ知るではなくて、まあ結構みんな知ってんじゃねー、というレベルなのかもしれない。そうは言ってもやっぱりヒットチャート好きがコミットするには敷居が高いと思いますから、その意味では僕が知らなくても別に恥じてはいません。Bang on a Canの盤とはいえ、作曲者の個性にひきづられますから、いわゆる「ミニマル・ミュージック」傾向の形式ではなく(まあ形式にはとらわれない演奏集団でしょうが)、ボーカル曲を中心にピアノが響く極が多いように思います。艶っぽくもあり幼児性も秘めたボーカルで、しっとりと叙情的に聴かせます。正直そない好きなタイプの盤ではないでしょうが、さすがによくできているということは分かります。好みの問題でしょう。いい盤だと思います。