Michael Krassner : S/T
ARTIST / Michael Krassner
TITLE / S/T
LABEL / truckstop records
DATE / 1999
TITLE / S/T
LABEL / truckstop records
DATE / 1999
1189。バックに従えているのは自身もメンバであるThe Lofty Pillars(参考:1)の面々です。Boxhead EnsembleのメンバでもあるMcihael Krassnerのセルフタイトル。Califoneの盤にもちょいちょい顔を出す。基本的にプロデや録音を担当する裏方さんのようですから、あまり表舞台に顔を出しませんが、インディーの裏歴史を補填するtruckstopならではの盤といえる。トリッキーなことはしない。なんとなくポールを想起させる曲作り。旋律はそれほど似ていないが作りこみかたが近くないかしら。いや旋律も下手すると。コードの黄金律を使用するという点では。非常にスタンダードである。何の基準に照らしてかは不問にするが。M3なんてちょとこっぱずかしくなるほど雰囲気を作り出す。今更君はどんだけ使い古された展開を用いるのだ、という。しかしそんなのも好きだ。てかむしろ結局みんなこんなのが好きなのだ。生理学的に。ドラムの音、ストリングスの流れ方、ギターのフレージング、何をとっても今では古典となっているものを参照していることは一聴瞭然である。まじめすぎて、ちょっと馬鹿に見えてくる瞬間が溶け込んでいる。70年代が90年代も終わろうとしている頃にある一人の男に憑依した、という感じである。聴けばわかるがちょっと吹きだしそうになるぜ。良盤。