Manishevitz : Rollover
ARTIST / Manishevitz
TITLE / Rollover
LABEL / jagjaguwar
DATE / 2000
TITLE / Rollover
LABEL / jagjaguwar
DATE / 2000
1339。myspace。Adam Buschという人によるプロジェクトだがバンド形式である。そしてバックを勤めるシカゴミュージシャンの名前を考えると、愛され作家であることは間違いない。かつてはJim O'Rourke、そして最近ではMatt Marqueがそれにあたる。Jeb Bishop(トロンボーン)、Ernst Long(トラペット)、Joe Ferguson(パーカッション)、Nate Lepine(フルート)、Ryan Hembrey(ベース)、Wil Hendricks(ピアノ)、Amy Domingues(チェロ)といったdrag ciryやthrill jockey系の盤でよく見かける面子、Michael Krassner(ギター、ピアノ、参考:1)、Fred Lonberg Holm(チェロ)といったこの盤でもよく言及されるtrackstop系の人たち、あるいはレーベルメイトのVia Nuon(ベース、参考:1)など。そして愛され作家に共通するのは、それだけ素晴らしい才能があるということ。ManishevitzことAdam Buschは僕の求める素敵歌モノの基準に達している。管楽器、弦楽器が演出するのはO'RourkeがVan Dyke Parksから着想を得たという「アメリカーナ」の心である。僕が本作を評価するときに、"Eureka"的なるものに惹かれているということは否めないかもしれないが、それを抜きにしても贅沢に音色を散りばめて旋律を作り上げている本作の価値が下がるということはない。M5でのrepriseの使い方も洒落ていて注意を引く。1枚をトータルで聴かせようという心意気が見える。M8なんてかなり意識的に本来的な構成を崩しているのは明確である。にやにやしてしまう。表題曲がインストなのもにやにやしてしまう。もう少しアップテンポな曲があってもいいかなぁと思うけれども全体としてはやっぱれ愛されである。おそらく2ndであり、他の盤も聴いてみたいという欲望に駆られるので名盤認定は避けるが、下半期のベストにおそらく入るだろう。ありがとうございます。