Dinosaur Jr. : Dinosaur
ARTIST / Dinosaur Jr.
TITLE / Dinosaur
LABEL / homestead
DATE / 1985
TITLE / Dinosaur
LABEL / homestead
DATE / 1985
1300。myspace。J Mascis、Lou Barlow(参考:1)、Murphという3人組によるDinosaur Jr.はアメリカのインディーを考えるときに欠落し得ない存在である。初期のオリジナルメンバー3人が再集結してツアーまで行い、2007年には新譜までドロップし、最近は紙ジャケも発売された。大御所の流れである。さらにそういう過去の先人たちの動きに対してこのブログはきちんとフォローを入れるように心がけています。それゆえDinosaur Jr.の1stを取り上げるわけです。そしてその1stは言うまでもなくhomesteadからリリースされているわけで。いいよね、注釈する必要はない。さて、個人的にこのバンドに関して明確なイメージを持っていなかった。なんとなく僕のポピュラー音楽史にマッピングされなかったからである。何かのシーンに参加していたかと言われると、やや微妙であり、影響関係もなかなか浮かび上がってこなかった。それは僕のなかでSonic Youthへと陶酔とNirvanaへの畏怖が強烈だったからかもしれない。前者は今でも進み続け、後者は花火のように散った。その2者とがっつりと肩を並べるバンドこそDinosaur Jr.だったのである。85年にこの盤を出していただけでもかなり偉大だ。あまりに早い。90年代アメリカのロックシーンを完全に先取っていたことがわかる。衝動がうなるギターに乗り、ボーカルも悲痛だ。しかし単純な構成による勢いだけのバンドでもなかったことはすぐに了解できる。時にねちっこく、ときにさわやかなフレーズを混ぜ込んで、なんとも中庸なオリジナリティを確保したのだと思う。この盤には一瞬のダサさもない。なんとも素敵なだけである。良い曲に満ちている。それでも実は2ndが最高傑作らしいので、聴いてみたいな。