Big Black : The Rich Man's Eight Track Tape
ARTIST / Big Black
TITLE / The Rich Man's Eight Track Tape
LABEL / homestead
DATE / 1987
TITLE / The Rich Man's Eight Track Tape
LABEL / homestead
DATE / 1987
1345。以前紹介した盤"The Hammer Party"。かなり前に買ったにも関わらず未だに発見できない"Songs About Fucking"を放置して、新しく入ってきったこちらを先に紹介します。homestead期のオリジナルを手に入れることはあまり期待していなかったのですが、うまい具合に見つかりました。うれしいですね。といっても本作も編集盤でして、以前にリリースされたフル"Atomizer"とEPの"Heatbeat"、そして"Headache"によって成立しています。なぜこのような盤を出すのかは意味不ですけれども。想像するに"Songs About Fucking"が結構売れたからそれに便乗するかたちで、あるいはライセンス契約上の問題でリリースされた盤ではないか。まあ何でもいいのだけれども。本作を最後にBig Blackはtouch & goへと籍を置くようになり、本作を含めた諸作がtouch & goから再リリースされているようです。しかしこのブログで再三申し上げいるようにhomesteadの重要性を忘れてあげないでください。さて、80年代中葉において、Steve Albiniが解き放ったヒリツク音の数々がここにもしっかりと摩擦されています。ギターの音がオパネーです。M4を聴いてみてください。イントロから度肝が抜かれる。そして重い機械的ビート。人はどこまでマシーンとしての攻撃性をもてるか。Big Blackの存在は間違いなくSF的である。しかもディストピアを扱った終末SFの音楽。ネビル・シュートの『渚にて』を読みながらじゃちょっと会わないかもしれないけれども(そもそもあれはユートピア小説だが)、退廃的未来像における反退廃のカロリーがある。正直今聴いてもかっこよすぎて困ります。先生、これからもついていきます!是非また復活して今度は日本へきてください!・・・てか俺の"Soongs About Fucking"はいずこに紛れ込んでいるのだ。