P.W.Long : Push Me Again
ARTIST / P.W.Long
TITLE / Push Me Again
LABEL / touch & go
DATE / 1998
TITLE / Push Me Again
LABEL / touch & go
DATE / 1998
MuleのP.W.Long(参考:1)がReelfootというバンドを引き連れて製作された盤。メンバはBoss HogのMark Boyce、後期までThe Jesus Lizardでドラムを叩いていたMac Mcneillyといったところか。どうりでドラムの音と端整さが心地よいはずである。M1などはアメリカのハードコアを経由した無骨さを見せてくれるが、意外とメロディアスに展開していく曲が多く、マーケットをある程度意識している幹事が伺える。そうなるとメロディと音の解消され難い対立のようなものを嗅ぎ取ってしまう僕は、旋律が絶対的なオリジナリティと革新を漂わせない限り評価を与えない。各楽器は調和した全体へと纏め上げられているくのは否定しないが、それが結果としてわれわれの認識で変換されてメロディへと一元化されるときのなんともいえない無力さといったらもうないです。何のためのドラムだと、何のためのベースだと。まあそれでよいならいいのですが。M4などしっかりとボーカルを主張して、このバンドの周辺の出自を考えると耳を疑いたくなるほどすっきりとし、クリアである。もちろんこれでいいのです。僕は好きではないですけれども。この盤を出した後にインディーで何かまた盤をリリースする気になるのだろうか。