Cyrus Chestnut & Friends : A Charlie Brown Christmas
ARTIST / Cyrus Chestnut & Friends
TITLE / A Charlie Brown Christmas
LABEL / atlantic
DATE / 2000
TITLE / A Charlie Brown Christmas
LABEL / atlantic
DATE / 2000
以前、Vince Guaraldi Trioの"A Boy Named Charlie Brown"というサントラを紹介しました。Vince Guaraldiがピーナッツの音楽を手がけていたわけですが、この盤はCyrus ChestnutがVince Guaraldi Trioの同名アルバムを思いいれたっぷりにカバーしたものらしい。サントラに収録されていなかったがテレビで使用されていた曲や、自作の曲もあるということがCyrus Chestnutのピーナッツ愛を伝えていると考えてもよさそうだ。ジャズ人生がテレビから流れるピーナッツの音楽から始まるというのも、日本では考えられないような文脈だろう。カウボーイ・ビバップのOPに触発された、ないしは攻殻機動隊の音楽に触発された、など菅野よう子を経由した展開というものが、もしかしたらありうるかもしらんが。あ、ルパンがあるか。参加しているメンバも豪勢みたいでChick Corea率いるReturn To Foreverに参加していたSteve Gadd(ドラマー)、Lou Reedの"Berlin"にも参加していたMichael Breckerがサックスなど。Vanessa Williamsまでちょろっと参加しているところがなんともいえない。でもやっぱり、ジャケが純粋なイラストでないから少し権威性が低下しますね。音楽を文化的コンテクストに置く事が重要な部類に入る試みとして映像に音楽をつけるということがあり、純粋に音楽自体を取り出すという近代性の神話が通用しなくなったMUSICSにおいて、視覚的イメージを伴うジャケットはひとつの拭い去れない付帯物として機能している。それゆえ、フェティッシュに還元されるだけでなく、やはり写真に写るおっさんよりも、スヌーピー以外のピーナッツ・メンバ、たとえばペパーミント・パティやマーシーがいたほうがよいのではないか。 というのは著作権にからむであろう金銭的諸問題を度外視した個人的意見であり、やはり単なるフェティッシュに還元されるのかもしれないな。