V.A : The Tyranny Of The Beat
ARTIST / V.A
TITLE / The Tyranny Of The Beat
LABEL / the grey area(mute)
DATE / 1991
TITLE / The Tyranny Of The Beat
LABEL / the grey area(mute)
DATE / 1991
重要なコンピらしい。muteのインダストリアル系を取り扱う部門であるthe grey areaの節目的コンピレーション。80年代と90年代をつないでいく。というかインダストリアルといっても範疇は広く、いまいちよくわからない部分もあるが。なんとなく打ち付けるドラムと金属音の様相といったもので漠然とイメージしており、便利な言葉ではあるが、あまり意味の充実した言葉でないことはたしかでしょう。さて、この盤の面子は異様に豪勢です。何回かこのブログで言及している人たちはそれぞれ説明するのが面倒くさいので放棄。患者と元看護士の関係を乗り越えたSPK。活動再開おめでとうなThrobbing Gristle(参考:1)。ダダの中心的キャバレーから名前をとったCabaret Voltaire。TGのメンバChris Carter。ドイツのメタル前衛集団Die Krupps。ノイエドイチェヴィレの星DAF。もっとも有名なポピュラーアバンギャルドEinsturzende Neubauten。NON(参考:1)。Can(参考:1)。ロックじゃなければなんでもいいのWire。rough tradeが送り出したポスト・パンクの申し子Swell Maps。Nick Caveが在籍していたThe Boys Next Door。
Wireを立ち上げたBruce GilbertとGraham LewisによるDome。アメリカ・インダストリアル・シーンを築いた先駆者Monte Cazazza。touchやstaalplaat、die stadtなど名だたるレーベルからリリースを行う現在でも評価の高いThe Hafler Trio。これらのビッグネームがそれぞれを主張し続ける奇跡のような1枚となっている。とりあえず、ここに名前の挙がっている人たちの盤ならばどれを買ってもある程度の展望が開けるであろうという期待が生まれるほど、すごい面子である。まあ僕の場合NONはそれほど知らなかったけれども。これだけの音源をコンパイルできるmuteの地盤の厚さには頭の下がる思いですね。さすが老舗レーベルといったところか。これら周辺に興味のあるかたにの入門には最適です。というかかっこいい曲も多いので、色々な人に聴いて欲しい。