Can : Future Days
ARTIST / Can
TITLE / Future Days
LABEL / mute/spoon
DATE / 1973/1998
TITLE / Future Days
LABEL / mute/spoon
DATE / 1973/1998
去年リマスターされて、紙ジャケで大いに世間を騒がせたCanです、そしてかれらの最高傑作といわれる作品がこれ、全四曲、買ったのはリマスターされる前のものであるので、どのように変わったか聞き比べてみたいものです、ボーカルのDamo Suzukiがこの作品を抜けて脱退したという区切りの作品でもある、二枚あるベスト盤'Cannibalism'には本作の曲はどれも収録されていないそうで、この盤で完結した世界観を提示しているようです、録音に2トラックレコーダを使うことで、極力演奏のアウラを保とうとしたそうですが、確かな技術に裏打ちされた自信なんでしょう、現在の音楽シーンにおける先見性が大きく取り立たされていますが、70年代初頭にこのような盤を出すことは確かにすごいにしても、影響という意味ではやはり断絶したものと考えるべきでしょう、特徴的なのはエキゾチックなパーカッションです、メロディの感覚などは極めてポップであり、すごく聞きやすい、ジャーマン的傾向としては執拗な展開の引き伸ばしでしょう、Nenのように淡々と進行していきます、M4に特に顕著でしょう、緊張感に欠けるという印象もある、どこまでも地平は切り開かれるが常に孤独である展開といいましょうか、傑作であるがもはや乗り越えられている可能性もある