Simon Joyner : The Lousy Dance
ARTIST /Simon Joyner
TITLE / The Lousy Dance
LABEL / truckstop(atavistic)
DATE / 1999
TITLE / The Lousy Dance
LABEL / truckstop(atavistic)
DATE / 1999
1317。myspace。主としてjagjaguwarで活動しているらしいSimon Joynerによる盤です。truckstopはMatt Marqueをはじめとして意識的に優秀なSSWを集めているように感じますし、レーベルとしては今後のウタ物シーンを作り上げて欲しいところです。付録としては優秀なバックミュージシャンがついてくれますしね。本作でもJessica Billey(ヴァイオリン)、Jeb Bishop(トロンボーン)、Chris Deden(パーカッション)、Ryan Hembrey(ベース)、Wil Hendricks(ピアノ、アコーディオンなど)、Charles Kim(ペダル・スチール)、Ernst Long(トランペット)といったシカゴ関係の盤でよく現われるプレイヤーをはじめ、Glenn Kotche(ドラム、参考:1)、Michael Krassner(エレキギター、参考:1)、Fred Lonberg-Holm(チェロ)、Ken Vandermark(クラリネット、参考:1)といったこのブログでもおなじみの面子がずらっと並びます。さてSimon Joynerの目指している(と僕が勝手に感じた)スタイルはMatt Marqueのような新しい方向性を示すようなウタではないように感じます。非常にトラディショナルな(もちろんポピュラー音楽における文脈だが)スタイルで、John LennonやBob Dylanなどを想起させる。軽快ではなく、愚鈍なスローソングが続きます。柔らかく魅力的なボーカルはときに魅力的なかすれ、裏返りを見せ、SSWとして理想的である。声がどこまでも全面に張り出しており、もしかすると豪華なサポート陣をも彼は必要としていないのかもしれない。それほどボーカルに自信がみなぎっている。良い盤なのだ。