Vandermark 5 : Airports for Light
ARTIST / Vandermark 5
TITLE / Airports for Light
LABEL / atavistic
DATE / 2003
TITLE / Airports for Light
LABEL / atavistic
DATE / 2003
1200。Tim Daisy(ドラム)、Dave Rempis(サックス)、Kent Kessler(ベース)、Jeb Bishop(トロンボーン)、Ken Vandermark(リード)という5人。Boxhead EnsembleのメンバでもあるKen Vandermarkのチーム。atavistic所属のシカゴベースなジャズバンドです。名コンピ"CHICAGO 2018... It's Gonna Change"にも参加していました。フリー・ジャズの巨人たちの曲を集めて盤を作ったりするいかした人たちです。本作ではすべての曲をKen Vandermarkが作曲しており、それぞれの曲がおそらく彼らが好きな人々にささげられています。その人選がなかなか面白い。M1がGerhard Richter、M2がJohn Cassavetes、M3がFredrik Ljungkvist、M4がRahsaan Roland Kirk、M5がBudd Johnson、M6がJean Tinguely、M7がCurtis Mayfield、M8がOtis Redding、M9がSonny Rollinsとなっています。見てわかるようおにGerhard Richterだけ浮いているように感じてしかたない。正直あまりジャズ界隈やをれさえも包括されるブラック界隈に詳しくないのですが、それぞれの曲のバリエーションはそれぞれの音楽家から着想を得ているのだろうか。でもそれではRrichterだけ解消されない謎として残るな。あと多分僕は限定版の2枚組みを買っていて、2枚目は全曲がSonny Rollinsのカバーだったと思う。そう考えると、フリーの文脈だけでVandermark 5を語ることはできないということなのかもしれない。かなりいい盤だと思うし、意欲的だとも思う。現代のジャズとなるとなかなか先達たちが大きな足跡を残しすぎているためにあまりクローズアップされないし、僕もほとんど参加していない部分があるけれども、こういう人たちがいると興味を惹かれますよね。録音はBob Weston。彼である必然性はあまり明瞭ではないが。シカゴ臭がすごいね。シカゴまた行きたい。