King Kong : The Big Bang
ARTIST / King Kong
TITLE / The Big Bang
LABEL / drag city
DATE / 2002
TITLE / The Big Bang
LABEL / drag city
DATE / 2002
メンバが流動的なKing Kongであるが、この盤は中心人物である元SlintのEthan Buckler、The AnomoanonのWilly Maclean、Ray Rizzo、Amy Partinという布陣。drag cityの3巨頭の1人であるNeil Michael Hagertyによるプロデ。前回紹介した盤(参考:1)から7年後の作品である。気のせいかテイストもかなり変化しているように感じられる。極度に長いイントロのかわりに、ボーカルが突拍子もない間隔で挟まれるというスタイルへ移行しているようにも感じられるが、それ以上にやはりDavid Pajoがドラムでないからか、ややリズム部分における端整さが抑圧されている気がする。それに変わって簡単なシンセやギターなどの表面をつかさどる楽器のきらびやかさが増している。この差異は好みによってどちらを支持するかわかれそうだ。ちなみに僕は"Me Hungry"のほうが好きである。こちらはこちらで大人げが演出されており、M3で聞かれるようなしっとりとしたムーディさはいかす。しかしこのシンセ系統のでしゃばり具合はなんなんでしょうね。たしかにうまくいっている部分もあると感じられるのですが、50パーセントは無駄に安っぽさが主張されている気がしてしかたない。まあいいですけど。とある勘違いに起因する僕の勝手な思い込みで、聴かず嫌いの呪縛からようやく解放されたKing Kongであるし、まだ何枚もリリースがあるようなので、初期あたりの盤をまた探してみる事にしよう。