V.A : As Yet Untitled
ARTIST / V.A
TITLE / As Yet Untitled
LABEL / realization recordings
DATE / 1991
TITLE / As Yet Untitled
LABEL / realization recordings
DATE / 1991
示しているジャケは僕が持っているのとは微妙に異なるのですが気にしない事にします、Asmus TietchensやPBKの作品をリリースするカルフォルニアの実験レーベルからリリースされたカタログナンバが1であるコンピがこちらです、この白黒によって演出された独特のジャケからある程度はそのしめやかで殺伐とした雰囲気を読み取ることができるでしょう、オーナのJon Boothが選定を行い、David Lee Myers(参考:1)との競作やrrrecordsなどからリリースするThomas Dimuzioがマスタリングを担当、自身もM7で参加しています、この手の実験系を中心としたコンピにおいて並べられるのは当時のことを考えても、ノイズやらインダストリアル傾向のものやらが多くを占めていることは特に断る必要はないでしょう、しかし80年代という対極的に見て電子素材が大味な時代を抜け出し、90年代には新しい洗練の萌芽があると考えてよいかもしれません、実際にこの盤も非常に聴き良いものであると勝手に感じています、もちろん音源自体は古いものかもしれませんが、とりあえずM3のPBKは予想以上にきらびやかで美しいノイズを提出しいている、M11にはシカゴ実験音楽の古参Dan BurkeによるIllusion Of Safety(参考:1)、M14のArcane DeviceはDavid Lee Myersによる変名です、トリを飾るThe Haterは1970年代末に結成され、今でも現役で活動を続けており、少し前にはMerzbowとのコラボ盤もリリースしていました、とこの程度なら知っているのですが、あとの参加者はからきしわかりません、好きで聴いているとはいえこの方面にはとても疎いというのと、それはノイズやアヴァンギャルドとよばれるような実験性を強調している作家を追い始めるともはや収集のつかない泥沼に巻き込まれてしまいますので避けているという側面もあります、名前を挙げた人たちは今でも活動していると思うのですけれども、それ以外ではAMKというユニットを除けば活動していないような気もします、この盤が出て16年という年月の長さを実感します、まあ総じて言えばまとまりもあって、聴いていて苦痛でなく、誤解を恐れずに言えばある程度のポピュラリティを獲得できるコンピである気がします、この手の分野に多少なりとも興味のある人は入門にでもいかがでしょうか、手に入りやすいかどうかは謎です