Golan Levin : Dialtones, A Telesymphony
ARTIST / Golan Levin
TITLE / Dialtones, A Telesymphony
LABEL / staalplaat
DATE / 2002
TITLE / Dialtones, A Telesymphony
LABEL / staalplaat
DATE / 2002
「飾られる」音楽、いわゆるメディア・アーティストとして音を奏でるということを取り込みながらインスタレーションなどの活動を行っているGolan Levinによる作品の音源、Golden Levinはマルチメディア大国日本でも結構活動しているようおで東京はICCにおいて彼の展示が見れたりするかもしれません、この盤は全3曲でCD-ROMとしての機能も持っており、行われたインスタレーションの映像やテキストなどが収められているというが、例によって見ておりません、この時点で、10パーセントは回復の見込みがあったこのインスタレーションの価値を1パーセント以下にしてしまうことはいうまでもなく、音だけ聴くのでは皿の食いカスをなめとるようなものです、試みとしてはライブなのですが、観客の積極的な参加によって成立しています、楽器は携帯電話、つまり観客の携帯電話の着信音やプッシュ音を用いています、観客はステージに上がり、自分たちの携帯電話のベルを鳴らすというわけです、1曲に何人が参加しているかはわかりませんが、簡素でもなく、あらゆる音がぶつかり合うほど複雑でもなくて、程よさが確保されており、うまく線を縫っているように聞こえるところがもしかしたら作家の腕の見せ所だったのかもしれません、実は日本の携帯の着信音というのはあまり響きがよくないと思っていまして、僕はnokiaのんを使っているのですが、それは単純な着信音でも洗練されて聞こえるのですね、それを考えるとこのような試みを日本で行うことが可能かどうか答えるとおそらくノーである気がする、もちろん隆盛する着メロ着ウタというものを踏まえるまでもありません、もちろん単なる偏見かもしれません、この盤における価値は作品全体の価値に比べれば格段に落ちるのは疑いませんが、粒感のある洗練された音を聴くことという目的は十分に達成されていますので、その点だけを鑑みれば成立しているといえるでしょう、どのように行ったのかは映像を見なければならないが、M2などは各音の構成も見事です、ちなみにこの盤のもととなったインスタレーションはオーストリアで行われる電子メディア芸術を中心とするPrix Ars Electronicaに出展されたものらしいです