Asmus Tietchens / David Lee Myers : 60:00
ARTIST / Asmus Tietchens / David Lee Myers
TITLE / 60:00
LABEL / line(12k)
DATE / 2004
TITLE / 60:00
LABEL / line(12k)
DATE / 2004
ご存知ドイツの至宝、われらがAsmus Tietchensと80年代後半からフィードバックを用いた独自の手法によって音楽製作を行っているニューヨーク在住のDavid Lee Myersによるコラボレーション、全6曲で各曲が10分ずつ、トラック名もそのトラックの順番に過ぎないところから判断しても純粋音楽というものが志向されているように思われる、それにしてもlineの盤というのは本当に微細であって、この音圧の低さといったらボリュームを上げずにいられない、電気ストーブの音の大きさに負けてしまってよく聴こえないくらいである、Tietchensともあろう人がこんなんでよいのか、実はこの2人が一緒に盤を作るのはこれで4枚目らしく、それまではMyersの音源をTietchensがエディットするという形をとっていたらしいが、この盤は相互にエディットを繰り返したらしく、さらに両者の一体感が増しているということだ、ただただどこまでもちりちりしていてじれったさ全開であるけれども、響きの追及は十分に実践されていると見るべきかもしれない、旋律はもちろんリズムもない以上、そこには微細な音の連なりだけが現れている、そしてそこにはさすがの洗練がある、一時はmille plateauxなきあとはマイクロ・サウンドを一手に引き受けた感もあった12k、そしてritornellの跡を埋めるかたちでTietchensの-Mengeシリーズはlineへと引き継がれた、今後の展開が気になるところである、とりあえずこの盤は500枚限定