V.A : Fluxus Anthology
ARTIST / V.A
TITLE /Fluxus Anthology
LABEL / recorthings & zona rchives / anthology records
DATE / 1989 / 1995
TITLE /Fluxus Anthology
LABEL / recorthings & zona rchives / anthology records
DATE / 1989 / 1995
まあなんというか、あれですね、こういう盤をレビューするのは敬遠したいところでもあるのですが、一応手に入れた報告ということなので紹介しましょう、ご存知かどうか知りませんけれども、60年代のドイツでGeorge Maciunasが提唱したといわれるフルクサスという運動がありますが、一応音楽(と呼べるかどうかは知らんが)に始まるということですからそれほど的外れの企画というわけでもない、絶対的な要綱というものがなく、フルクサスに属する作家なのかどうなのかということも厳密に示されるわけではありませんけれども、国境を越えて広がっていくというところや、ハプニングなどとは区別されたイベントどいう概念によって成立しているところに、ある種当時ようやくさまざまな諸相で兆してきた西洋中心な世界の動向への反抗が新たな段階を迎えて現れているのかもしれない、かつて1000部限定でヴァイナルでリリースされたものがいくらか短くされたりしてCD化されたのですけれども今また手に入りにくくなっているようです、どちらもイタリアでリリースされたというのが興味深い、Maurizio Nannucciという人がコンパイルしたようだが、この人も作家か何かのようです、さて参加している人ですけれども、もちろん各人がそれぞれ現代アートという文脈においては著名なわけですけれども、一応このブログで各人を細かく説明するのもどうかと思うので、興味がある人はご自分でお調べください、とりあえず有名どころ(というか僕が名前を見てわかるところ)でいえばLa Monte Young、John Cage、Joseph Beuys、Yoko Ono、Nam June Paikといったところであろうが、彼らの場合フルクサスの文脈以上に別の方面で名前が流布していることが多いので、一概にスクールとしてのフルクサスとしてとらえていいものかどうかはわからないけれども、フルクサスの思想の共鳴するものたちであったことは否定されないのだろう、あとはそもそもフルクサスの発端となったフルクサス国際現代音楽祭に参加していたWolf Vostell、Alison Knowles、Emmett Williams、Dick Higginsといった人々の音源を聞くことができる、一般への汎用性という点ではあまり同意できない気がするけれども、貴重なアーカイブであるということを了解してもう少し多くの音源を残していく努力というものが要求されるのかもしれない、その後のアートの方向性に少なからず影響を与えているのは明白であるから、それにしても多くの人が馬鹿なことや詩の朗読などをやってるなかで浮きに浮きまくってるJoseh Beuysによる過剰なキャッチーさをもった曲が笑える、ちょっといいなと思ってしまった、マジなのかギャグなのかの検証が必要だ