Azita : Enantiodromia
ARTIST / Azita
TITLE / Enantiodromia
LABEL / drag city
DATE / 2003
TITLE / Enantiodromia
LABEL / drag city
DATE / 2003
Youssefiという変わった姓をもつ女性シンガー、まあ周知の通りMcEntireの女友達です、Savath & SavalasのApropa'tにもゲスト・ボーカルとして参加していました、というかこの盤完全に90年代くらいと思ってたら今世紀でやんの、Isotope 217のMatthew Luxがベース、McEntireがドラム、Rob Mazurekが哀愁を漂わせたコルネット、Jeff Parkerがギターというシカゴ界隈の、というかdragcityというよいthrill jockeyな編成を曲ごとに微妙に変えながらしいている、マスタリングはTortoiseの盤も担当するRoger Seibel、録音はSlintやBeckのミックスを行ったBrian Paulson、Azita本人は基本的にピアノとボーカル、もともとThe Sicssor Girlsというバンドをやっていたそうだが、そのメンバHeather MelowiczがLake of Dracula(参考:1)にいたというのだからわからんものだよね、まあかなり許容の範囲といえばそうだが、このバンドはニューヨーク的ノーウェーブを実践していたらしいが音がわからんから謎、そんなYoussefiさんですがまったく自身の初期衝動などは感じさせずに、4ないし3人編成で鳴らされる歌ものを提供する、ジェンダー的観点からどうか思うが、女声にピアノというのはどうしてもCarole King的なある種の女性シンガーの系譜を感じてしまう、というか全体像をとらえてすぐに感得できるのは残念ながらFiona Appleである、そして彼女のほうが早い、ということでどうしてもフォロワーの匂いを嗅ぎ取ってしまうのだが、彼女ほど捻れを構成せずに比較的しっとりとした着実さは持っているように思う、良盤の部類に入るだろう