Jim O'Rourke : The World

ARTIST / Jim O'Rourke
TITLE / The World
LABEL / steamroom
DATE / 2013

2431。steamroom7。O'rourkeさんのライブで手に入れたフィジカルsteamroom5枚セットのレビューも本作で最後。どれもこれも、好き放題やって糞ほど売れないことを証明し続けている良質な音響空間を生み出していました。本作も全1曲50分オーバーの大作です。例のごとくbandcampでストリーミングできますので気になるならば聴いてみればよいのではないでしょうか。牧野 貴の同名映画のサウンドトラックというような形をとっているらしいですが、牧野さん自体が飾られる側のプレイヤーですので、そもそも多くの人は知らないでしょうし、僕だって知りません。最近ではあほあほブラザーのドキュメンタリー『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』にその映像が使われた作家だそうです。ほう。徐々に音色を具体化して、それこそ世界が展開していくわけですけど、どの程度フルで再生されたことでしょうか。コアなファンが参加するO'Rourkeイントロドンが開催されたとしても、steamroomのカタ番当ては誰も世界できないのではなかろうか。それでもチルノイズとして丁寧な音処理は、すべてのミュージシャンが耳を済ますべき仕事がなされていると思います。糞ほど売れないでしょうけど。